国内

“天皇家の玄関”の意味合いある東京駅 非公開の貴賓室が存在

 10月1日、リニューアルオープンした東京駅。首都・東京の中心となる駅としてだけでなく「天皇家の玄関」の意味合いもあることから、実は天皇の貴賓室もある。どこにあるか、どんなものかは一切公開されていないが、1986年から1992年まで第17代東京駅長を務めた木下秀彰さん(79才)は、こう証言する。

「陛下、国賓、公賓は駅長がお迎えし、貴賓室へのご挨拶、電車までの先導も行います。お仕えする者と駅長しか通れない通路があって、陛下は松の間に、国賓・公賓は竹の間という貴賓室にご案内します。外国からも国王、大統領、主席などいろいろなかたをご案内しました」

 元JR東日本社長の松田昌士さん(76才)もこう証言する。

「天皇陛下のご案内は、JR東日本の社長がするのがしきたりなんです。その前を駅長が白い制服で颯爽と先導するわけです。JRの敷地内で何かあれば、全責任は社長の責任ですから、ご案内する時に、体を張ってお守りしなければと、緊張したのを覚えています。貴賓室もよくお使いになっていらっしゃいました」

 JR東日本に聞くと、「たとえあったとしても、機密事項ですので、お答えできません」(広報部)という回答だった。

 また、東京駅ならではの「都市伝説」もある。中でも知られているのが「秘密の地下道」だ。いわく「皇居からまっすぐに東京駅に続く地下道がある」

 その地下道の存在の真偽は不明だが、丸の内南口の東京中央郵便局と地下通路でつながっていたのは事実だ。鉄道研究家の松本典久さんが語る。

「かつては旅客列車に郵便車と荷物車を連結して運んでいました。そのため郵便や荷物を運びやすいように地下通路でつないでいたんです。今は郵便には使われていませんが、地下道があるのは事実です」

※女性セブン2012年10月18日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の打ち上げに参加したベッキー
《ザックリ背面ジッパーつきドレス着用》ベッキー、大河ドラマの打ち上げに際立つ服装で参加して関係者と話し込む「充実した日々」
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
雅子さまが三重県をご訪問(共同通信社)
《お洒落とは》フェラガモ歴30年の雅子さま、三重県ご訪問でお持ちの愛用バッグに込められた“美学” 愛子さまにも受け継がれる「サステナブルの心」
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
一般女性との不倫が報じられた中村芝翫
《芝翫と愛人の半同棲にモヤモヤ》中村橋之助、婚約発表のウラで周囲に相談していた「父の不倫状況」…関係者が明かした「現在」とは
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(共同通信/Instagramより)
《噂のパートナーNiki》この1年で変化していた山本由伸との“関係性”「今年は球場で彼女の姿を見なかった」プライバシー警戒を強めるきっかけになった出来事
NEWSポストセブン
マレーシアのマルチタレント「Namewee(ネームウィー)」(時事通信フォト)
人気ラッパー・ネームウィーが“ナースの女神”殺人事件関与疑惑で当局が拘束、過去には日本人セクシー女優との過激MVも制作《エクスタシー所持で逮捕も》
NEWSポストセブン
デコピンを抱えて試合を観戦する真美子さん(時事通信フォト)
《真美子さんが“晴れ舞台”に選んだハイブラワンピ》大谷翔平、MVP受賞を見届けた“TPOわきまえファッション”【デコピンコーデが話題】
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組・司忍組長2月引退》“竹内七代目”誕生の分岐点は「司組長の誕生日」か 抗争終結宣言後も飛び交う「情報戦」 
NEWSポストセブン
活動を再開する河下楽
《独占告白》元関西ジュニア・河下楽、アルバイト掛け持ち生活のなか活動再開へ…退所きっかけとなった騒動については「本当に申し訳ないです」
NEWSポストセブン
ハワイ別荘の裁判が長期化している
《MVP受賞のウラで》大谷翔平、ハワイ別荘泥沼訴訟は長期化か…“真美子さんの誕生日直前に審問”が決定、大谷側は「カウンター訴訟」可能性を明記
NEWSポストセブン
11月1日、学習院大学の学園祭に足を運ばれた愛子さま(時事通信フォト)
《ひっきりなしにイケメンたちが》愛子さま、スマホとパンフを手にテンション爆アゲ…母校の学祭で“メンズアイドル”のパフォーマンスをご観覧
NEWSポストセブン