夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回寄せられたのは、ご主人(47歳)が音響メーカー勤務の奥様(45歳)。ご主人は写真が趣味だそうです。
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旅行に行く時は、フィルムケースにシャンプーを小分けして入れたり、台所では調味料を入れたりする容器として使っています。「ほかにも、フィルムケースの活用法を考えるよ」といっていた主人ですが、半年ほど前、「知人に聞いたんだけど、フィルムケース1個に500円玉が約20枚入るんだって。1万円貯金箱に早変わりだよ! 500円玉貯金して、カメラをもう1台買うぞ」
でも、お釣りの500円玉なんて、せいぜい3日に1個ぐらいで、なかなか貯まりません。そこで私も協力することに。土曜日、一緒にスーパーに買い出しに行った帰りに「本を買いたいから」と書店へ。730円の本で1000円札を出そうとする主人に「ハイ、カンパ!」と、230円を差し出した私。「これで500円玉が返ってくるでしょ」「ありがとう!」
ところが、お釣りは100円玉5枚。ションボリ顔の主人に「500円玉を頂戴っていえばいいじゃない!」と、私が店員さんにいって500円玉に替えてもらいました。
とにかく、引っ込み思案の主人。今日の昼間も電話してきて、「ワンコインランチを食べたんだけど、お釣りが100円玉5枚なんだよ。交渉してくれないか?」って、もう、お願いだからしっかりしてよ!
※週刊ポスト2012年10月19日号