スポーツ

東大卒・日ハム松家 引退後はスポーツビジネスへの従事望む

 東大卒プロ野球選手として話題だった日本ハム・松家卓弘(30・投手)が、今オフ戦力外通告を受けた。球界関係者はこう語る。

「プロ入りに際しても内定をもらっていた国際協力銀行を辞退するかどうかで思い悩んでいたんです。でも結局、『辛いことから逃げるのはよくない』とあえて茨の道を選んだ。実は松家は、単位の履修取得が1単位だけ足りずに卒業できなくて、春のキャンプ終わりに大学へ戻って試験を受け直しているんです」

 プロの実績は一軍登板14試合勝ち星なし。時折、一流企業に進んだ東大野球部の仲間と電話で話し「これでよかったのか」と心が揺れ動いた時期もあるという。だが、最後まで自分に足りないものを探しながら練習に励み、二軍生活を続けた。

 結局横浜5年、日ハム3年で戦力外通告に―─。引退後については「日米問わずスポーツビジネスに携わりたい」と語る。プロ入り直前に松家を取材したこともあるスポーツジャーナリストの安倍昌彦氏はいう。

「すぐそばにあるプロ野球という世界を見据えながらも、いつかビジネスでも社会と渡り合ってみたい―─そんな話をしてくれたのを覚えています。選手としての“自己実現”は不十分だったでしょうが、現場を知っている強みをいかして次のステージに進んでほしい」

※週刊ポスト2012年10月26日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

62歳の誕生日を迎えられた皇后雅子さま(2025年12月3日、写真/宮内庁提供)
《累計閲覧数は12億回超え》国民の注目の的となっている宮内庁インスタグラム 「いいね」ランキング上位には天皇ご一家の「タケノコ掘り」「海水浴」 
女性セブン
高市早苗・首相はどんな“野望”を抱き、何をやろうとしているのか(時事通信フォト)
《高市首相は2026年に何をやるつもりなのか?》「スパイ防止法」「国旗毀損罪」「日本版CIA創設法案」…予想されるタカ派法案の提出、狙うは保守勢力による政権基盤強化か
週刊ポスト
米女優のミラーナ・ヴァイントルーブ(38)
《倫理性を問う声》「額が高いほど色気が増します」LA大規模山火事への50万ドル寄付を集めた米・女優(38)、“セクシー写真”と引き換えに…手法に賛否集まる
NEWSポストセブン
ネックレスを着けた大谷がハワイの不動産関係者の投稿に(共同通信)
《ハワイでネックレスを合わせて》大谷翔平の“垢抜け”は「真美子さんとの出会い」以降に…オフシーズンに目撃された「さりげないオシャレ」
NEWSポストセブン
中居正広氏の近況は(時事通信フォト)
《再スタート準備》中居正広氏が進める「違約金返済」、今も売却せず所有し続ける「亡き父にプレゼントしたマンション」…長兄は直撃に言葉少な
NEWSポストセブン
大谷翔平(写真/アフロ)
大谷翔平、不動産業者のSNSに短パン&サンダル姿で登場、ハワイの高級リゾードをめぐる訴訟は泥沼化でも余裕の笑み「それでもハワイがいい」 
女性セブン
不倫報道の渦中にいる永野芽郁
《ベリーショートのフェミニスト役で復活》永野芽郁が演じる「性に開放的な女性ヒロイン役」で清純派脱却か…本人がこだわった“女優としての復帰”と“ケジメ”
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の一足早い「お正月」》司組長が盃を飲み干した「組長8人との盃儀式」の全貌 50名以上の警察が日の出前から熱視線
NEWSポストセブン
垂秀夫・前駐中国大使へ「中国の盗聴工作」が発覚(時事通信フォト)
《スクープ》前駐中国大使に仕掛けた中国の盗聴工作 舞台となった北京の日本料理店経営者が証言 機密指定の情報のはずが当の大使が暴露、大騒動の一部始終
週刊ポスト
新恋人A氏と交際していることがわかった安達祐実
安達祐実、NHK敏腕プロデューサーと「ファミリー向けマンション」半同棲で描く“将来設計” 局内で広がりつつある新恋人の「呼び名」
NEWSポストセブン
還暦を迎えられた秋篠宮さま(時事通信フォト)
《車の中でモクモクと…》秋篠宮さまの“ルール違反”疑う声に宮内庁が回答 紀子さまが心配した「夫のタバコ事情」
NEWSポストセブン
熱愛が報じられた長谷川京子
《磨きがかかる胸元》長谷川京子(47)、熱愛報道の“イケメン紳士”は「7歳下の慶應ボーイ」でアパレル会社を経営 タクシー内キスのカレとは破局か
NEWSポストセブン