国内

内定取れぬ53歳男性 ネットに同姓同名窃盗犯存在が理由か

「エゴサーチ」とは、自分の名前をグーグルなどのインターネットサイトで検索して、自分に対する評判を確かめる行為を指す。クリック一つで評判が分かるのだから、便利といえば便利だ。だが中には、検索してはいけないことがある。いまネット社会で新たに問題になり始めたエゴサーチの事例を紹介しよう。

 例えば検索すると、必ず自分が出てくるわけではない。“同姓同名の赤の他人”に出会うこともある。

■47歳男性(土木関係)
「自分を検索したら、同年齢で同姓同名の見ず知らずの人物のフェイスブックが出てきた。彼は都内で高級マンションに美人の奥さんと可愛い子供2人と暮らし、日曜にはキャンプに出かけ、年末には家族でハワイ旅行していた。家族もおらず、毎日現場で泥まみれになり、コンビニ弁当を食べている自分が本当に惨めで、涙が出てきた」

 何が悲しくて、自分と同じ名前の人の境遇を羨ましがらねばならないのか。だが、これはまだマシなケースだ。自分ではない誰かのために不当な扱いを受けるケースも実在する。

■53歳男性(無職)
「会社をリストラされ、仕事を探すためにネットも使いますが、ふと自分を検索して驚いたのは、同姓同名・同年齢の窃盗犯の記事がたくさん出てきたこと。何度面接を受けても採用されないのは、これが原因なのではと思ったが、もはやどうすることもできない」

 実際、企業が採用予定者の名前をネット検索するケースも多い。あるIT系のベンチャー企業では、採用予定者のメールアドレスを検索し、ヒットした情報から採用を決めたという例もある。この男性のように同姓同名の犯罪歴が出れば、敬遠してもおかしくはない。

※週刊ポスト2012年10月26日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

結婚生活に終わりを告げた羽生結弦(SNSより)
【全文公開】羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんが地元ローカル番組に生出演 “結婚していた3か間”については口を閉ざすも、再出演は快諾
女性セブン
「二時間だけのバカンス」のMV監督は椎名のパートナー
「ヒカルちゃん、ずりぃよ」宇多田ヒカルと椎名林檎がテレビ初共演 同期デビューでプライベートでも深いつきあいの歌姫2人の交友録
女性セブン
NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン