ライフ

火野正平に憧れおじさん スキンヘッドでママチャリ乗り回す

 男という生き物は、いつも何かに憧れているものだが、埼玉県に住むパート勤務のJさん(49才)の夫(57才)は、あの火野正平に心酔しているという。そんな正平ワナビー夫のエピソードをJさんが明かす。

 * * *
 娘と私の前で「知ってるか。パパの若いころは火野正平並みにモテたんだぞ」って言う段階でうちの亭主、バカの証明なんだけどさ。

 ここのところ、亭主のマイブームは“火野正平”なの。あれほど髪の温存にこだわって、何を言われてもバーコード派だったのに、いつの間にか火野さんをまねてツルツルのスキンヘッドにしてたときは家族中、ビックリしたなんてもんじゃない。ニット帽のコレクションだって日に日に増えて、今じゃスゴイ数よ。

 NHKのBSプレミアムで火野さんが自転車で日本を縦断する『にっぽん縦断 こころ旅』っていう番組があるんだけどさ。番組では、火野さんのあとを追っかけて「ファンです」と叫んでるオッサンがたまに映っているんだけど、亭主の夢はあれをやること。

 娘の情報によると、番組で読んでもらいたくて何通かNHKに手紙を出してたみたいよ。ところが火野さんは、私たちの住む街をカスることもなく通過。そうとわかったときの亭主のガッカリぶりといったら、娘が「かわいそう」と言ってたわ。

 しかし火野さんブームは終わらない。なんと、彼のまねをして自転車を乗り回すようになったのよ。住宅ローン地獄のわが家にスポーツタイプの自転車を買う余裕はないからさ。ヘルメットだけ本格的なものを中古で買って、私のお古のママチャリを1500円出して直して「チャーリー」って名前をつけて。火野さんの自転車の「チャリ男」にあやかったんだそうよ。

「どうだ。名前だけはオレのほうがハイカラだろ」って、どうでもいい自慢しちゃってさ。で、通勤はもちろん、休みの日はかなり遠くまで「ツーリング」して帰ってきたとき玄関開けながら言うことは同じ。「ケツ痛ぇ~」と「腹減ったぁ~」と。

 ま、百歩譲って、それは許すとしよう。でも帰りにうちの近くの坂道にさしかかると「人生下り坂、最高!」って叫ぶんだって。

※女性セブン2012年11月15日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

盟友である鈴木容疑者(左・時事通信)への想いを語ったマツコ
《オンカジ賭博で逮捕のフジ・鈴木容疑者》「善貴は本当の大バカ者よ」マツコ・デラックスが語った“盟友への想い”「借金返済できたと思ってた…」
NEWSポストセブン
米田
《チューハイ2本を万引きで逮捕された球界“レジェンド”が独占告白》「スリルがあったね」「棚に返せなかった…」米田哲也氏が明かした当日の心境
週刊ポスト
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
「『逃げも隠れもしない』と話しています」地元・伊東市で動揺広がる“学歴詐称疑惑” 田久保真紀市長は支援者に“謝罪行脚”か《問い合わせ200件超で市役所パンク》
NEWSポストセブン
佐々木希と渡部建
《六本木ヒルズ・多目的トイレ5年後の現在》佐々木希が覚悟の不倫振り返り…“復活”目前の渡部建が世間を震撼させた“現場”の動線
NEWSポストセブン
モサドの次なる標的とは(右はモサド長官のダビデ・バルネア氏、左はネタニヤフ首相/共同通信社)
イスラエルの対イラン「ライジング・ライオン作戦」を成功させた“世界最強諜報機関”モサドのベールに包まれた業務 イラン防諜部隊のトップ以下20人を二重スパイにした実績も
週刊ポスト
東川千愛礼(ちあら・19)さんの知人らからあがる悲しみの声。安藤陸人容疑者(20)の動機はまだわからないままだ
「『20歳になったらまた会おうね』って約束したのに…」“活発で愛される女性”だった東川千愛礼さんの“変わらぬ人物像”と安藤陸人容疑者の「異変」《豊田市19歳女性殺害》
NEWSポストセブン
児童盗撮で逮捕された森山勇二容疑者(左)と小瀬村史也容疑者(右)
《児童盗撮で逮捕された教師グループ》虚飾の仮面に隠された素顔「両親は教師の真面目な一家」「主犯格は大地主の名家に婿養子」
女性セブン
組織が割れかねない“内紛”の火種(八角理事長)
《白鵬が去って「一強体制」と思いきや…》八角理事長にまさかの落選危機 定年延長案に相撲協会内で反発広がり、理事長選で“クーデター”も
週刊ポスト
たつき諒著『私が見た未来 完全版』と角氏
《7月5日大災害説に気象庁もデマ認定》太陽フレア最大化、ポピ族の隕石予言まで…オカルト研究家が強調する“その日”の冷静な過ごし方「ぜひ、予言が外れる選択肢を残してほしい」
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で、あられもない姿をする女性インフルエンサーが現れた(Xより)
《万博会場で赤い下着で迷惑行為か》「セクシーポーズのカンガルー、発見っ」女性インフルエンサーの行為が世界中に発信 協会は「投稿を認識していない」
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
《東洋大学に“そんなことある?”を問い合わせた結果》学歴詐称疑惑の田久保眞紀・伊東市長「除籍であることが判明」会見にツッコミ続出〈除籍されたのかわからないの?〉
NEWSポストセブン
愛知県豊田市の19歳女性を殺害したとして逮捕された安藤陸人容疑者(20)
事件の“断末魔”、殴打された痕跡、部屋中に血痕…“自慢の恋人”東川千愛礼さん(19)を襲った安藤陸人容疑者の「強烈な殺意」【豊田市19歳刺殺事件】
NEWSポストセブン