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交通機関の発達で足の親指を使わない「ギリシャ型」若者急増

 足が大きい人は“馬鹿の大足”と揶揄される一方、小さな足は“美人の象徴”と呼ばれたりする。そんな足にまつわる俗説から健康法、驚きの文化論まで……。足のプロフェッショナルに、私たちが知らない足の常識を教えてもらった。 足の型は指の長さによって次のように分類される。

 親指が一番長いのが『エジプト型』、人指し指が一番長いのが『ギリシャ型』、そして親指から中指までの長さがほぼ同じで、小指との差があまりないのが『スクエア型(ポリネシア型)』だ。

 社団法人「足と靴と健康協議会」の上級シューフィッターの俣野好弘氏が解説する。

「もともとエジプト人やギリシャ人がそうだったというわけではなく、彫刻や絵画の傾向からそう分類されるようになりました。日本人に最も多いのはエジプト型ですが、70歳、80歳と高齢になるほどスクエア型が多い。車に乗らずによく歩いたり、農作業で働いたりして、足の指が発達した結果です」

 ところが近頃の若者の間では、「ギリシャ型」が急増しているという。

「若い子ほど欧米型の足になってきていて、いまの大学生あたりは、男女問わず、半分以上の人が人指し指が長い。交通機関の発達で歩くことが少なくなり、足の親指を使っていないことが大きな理由です」(俣野氏)

※週刊ポスト2013年3月29日号

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