【書籍紹介】『マオキッズ 毛沢東のこどもたちを巡る旅』八木澤高明/小学館/1575円
2001年。ネパールの山村で出会った、反政府武装組織ネパール共産党毛沢東主義派の18歳の女性兵士。彼女はその後銃弾に倒れたという。〈世界各国にばらまいた毛沢東思想の火の粉は、いまだにくすぶり続けている〉。
なぜ彼ら、彼女らはいまなお戦い続けるのか。報道カメラマンでもある著者は、ネパール、中国、フィリピン、カンボジア、そして日本とその残滓を探す長い旅に出る。第19回小学館ノンフィクション大賞優秀賞受賞作。
※週刊ポスト2013年5月31日号