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堀江貴文氏 札束興味ない、100万円以上の現金見たことない

 1年9か月の服役を経て今年3月に仮釈放された元ライブドア社長の堀江貴文氏。「世の中に金で買えないものなんて、あるわけがない」という語録は有名になったが、実際は記者がつけたものだという。堀江氏はお金ついてどう考えているのか。堀江氏にインタビューした。

──多くの人々が仕事は生きるため、お金のためと考えている。「楽しく生きる」ために、お金についてどのように考えるべきか。

堀江:(苦笑して)本当にメディアの人たちは、お金の質問が好きですね。お金が好き過ぎですよ。お金を気にする人は、お金の本質を理解していないと思います。お金は信用のメタモルフォーゼ(※姿を変えたもの)であって、ツールにすぎません。ほとんどの人はお金というと日銀券のことだと思っていますが、そうではない。

 僕はよく「札束を持ってるか」と訊かれましたが、100万円以上の現金なんて見たことありませんよ。僕にとってお金とは信用の裏返しでしかないから、札束には何の興味もない。お金の本質をよくわかっていない人ほど、札束を見ると興奮する。そういう人に限って、「お金のために働くのはよくない」などと言うのは困ったものです。

──お金がなくても楽しいと思うことはできる?

堀江:その「お金がなくても」とか「あっても」というレイヤー(※階層……ここでは「考える要件」くらいの意)そのものが要らない。お金があったほうが楽にできることもあれば、お金を介さなくても手に入るものもたくさんある。食べること、着ること、寝ることだって例外ではない。

 お金は稼いだっていいけれど、面白いことをして友達を増やすほうがずっと楽しい。ビジネスもそうです。

──そうやってお金に囚われずに挑戦する若者がもっと育ってほしい?

堀江:ほらまた「お金」って言う(笑)。まあ、お金もそうですが、いろんなものの本質を真剣に考えることですね。惰性でやっていると本質を考えなくなるし、考えずに暇を持てあますとリスクばかり考え始める。やりたくなったら即、実行。まずはそこからです。

※SAPIO2013年7月号

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