夏休みを迎え、お盆の帰省や、海へ山への行楽シーズン真っ盛り。だが、そのたびに巻き込まれる大渋滞は、毎度のことながら頭痛のタネ。そもそも渋滞はなぜ起きるのか。知っているようで知らない意外な渋滞のトリビアを学べば、イライラ気分も少しは晴れるかもしれない。
そもそも、「渋滞」とはどんな状況を指すのか。
あまり知られていないが、渋滞には各高速道路株式会社が定めている、ちゃんとした定義がある。
「時速40km以下で低速走行、あるいは停発進を繰り返す車列が1km以上かつ15分以上継続した状態」(首都高速は「時速20km以下」)
高速道路の最低速度は時速50km。それを下回るスピードということだ。
ちなみに一般道の場合、「渋滞」は時速10km以下を指し、10~20kmでは「混雑」といわれる。だが高速では「混雑」とは表示されない。理由は「無用な混乱を避けるため」(NEXCO東日本関係者)だという。
渋滞にはその要因ごとに、3つの種類がある。お盆や正月など車が混雑する「交通集中渋滞(自然渋滞)」、工事の規制に伴う「工事渋滞」、交通事故で起きる「事故渋滞」だ。そのうち「交通集中渋滞」が、全渋滞の70%を占めている。
※週刊ポスト2013年8月16・23日号