ビジネス

テレビ局イベント事業収益好調 フジ100億超、TBSも64億円

 本業の広告収入が低落傾向にある中、テレビ各局は、サイドビジネスに乗り出し、収益を伸ばしてきた。人気番組の関連本やグッズの販売のほか、映画化、DVDなどへの展開は今や当たり前だ。

 イベント事業も各局が力を注ぐ副業だ。TBSは昨年、「ベルリン国立美術館展」「インカ帝国展」、舞台「ウエスト・サイド・ストーリー」などのイベントや興行を手掛け、64億円の収入。「ツタンカーメン展」をヒットさせたフジテレビの昨年度のイベント事業収入は100億円を超えた。フジ関係者がいう。

「毎年夏に行なうイベント・お台場合衆国の儲けもバカにできない。EXILEのメンバーがメニューを考案した『居酒屋えぐざいる』は、食事1品とドリンク1杯を強制的に注文させられるので、ネット上ではブーイングの嵐ですが、お客さんは入るし、利益は大きい。『駄菓子屋えぐざいる』でポテチが1袋500円もするのは、局員でもどうかと思いますけど(笑い)。

 合衆国の儲け方はそれだけじゃない。たとえば、某大手メーカーは展示ブースを出すことを条件に、今年は他局の倍近い1億円の宣伝費をフジに出してくれた。そういったスポンサーへの営業ツールとしても使えるわけです。

 ただ、今年は視聴率の低下と連動するように、合衆国の売り上げも前年比90%。本業の放送に足を掬われている状況です」

 イベントでもしたたかなのがNHKだ。1月放送の『NHKスペシャル 世界初撮影! 深海の超巨大イカ』が好評だったことから、7~10月には国立科学博物館で特別展を開催。そこで、ダイオウイカのぬいぐるみやタオルなどのグッズの販売までしているので、もう“カネになるなら何でもあり”の様相である。

※週刊ポスト2013年9月20・27日号

関連記事

トピックス

和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
松竹芸能所属時のよゐこ宣材写真(事務所HPより)
《「よゐこ」の現在》濱口優は独立後『ノンストップ!』レギュラー終了でYouTubeにシフト…事務所残留の有野晋哉は地上波で新番組スタート
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
犯人の顔はなぜ危険人物に見えるのか(写真提供/イメージマート)
元刑事が語る“被疑者の顔” 「殺人事件を起こした犯人は”独特の目“をしているからすぐにわかる」その顔つきが変わる瞬間
NEWSポストセブン
早朝のJR埼京線で事件は起きた(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」に切実訴え》早朝のJR埼京線で「痴漢なんてやっていません」一貫して否認する依頼者…警察官が冷たく言い放った一言
NEWSポストセブン
降谷健志の不倫離婚から1年半
《降谷健志の不倫離婚から1年半の現在》MEGUMIが「古谷姓」を名乗り続ける理由、「役者の仕事が無く悩んでいた時期に…」グラドルからブルーリボン女優への転身
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、さまざまな障壁を乗り越えてきた女性たちについて綴る
《佐々木希が渡部建の騒動への思いをストレートに吐露》安達祐実、梅宮アンナ、加藤綾菜…いろいろあっても流されず、自分で選択してきた女性たちの強さ
女性セブン
(イメージ、GFdays/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」が見た恐怖事例》「1億5000万円を食い物に」地主の息子がガールズバーで盛られた「睡眠薬入りカクテル」
NEWSポストセブン