「1ヶ月くらいここの出勤簿にはんこ押してなかったんだけど、やっぱり来てほっとするね。お母さんのファン?もちろんですよ。料理のファン、当然です。会いたい、食べたい、飲みたい。つまり、この店のファンなんですけど」(50代、金融関係)
「気軽に入れるのがいいのか悪いのか。豊橋の駅に近いから電車待ちで、ちょっと寄っちゃうのよ。そうすると温泉に浸かっちゃったみたいに気持ちよくて、だいたいいつも乗るつもりの次の次の次の電車になるね」(55歳、事務系)
久代さん、明子さんがいて、そして3代目の吉哉さん貴江さん夫妻という家族で客と笑いあう店。
「周りはビルばかりで、こんな大黒柱があるような木造家屋はうちだけになってしまいました。でも、波に乗り遅れたわけじゃありません。酒をおいしく飲めるこの立ち飲みの風景、料理の味、全部このまま守っていきますよ」(吉哉さん)