ライフ

無重力で水着美女を両腕に抱える泡男が羨ましすぎるCM

美女を両抱えの夢のようなシーンだが、撮影はかなり過酷

 小型ジェットと思われる飛行機の中、美女2人が魅力的な胸を“よせ上げ”した白水着姿で、青いシートに座っている。その後、機内は無重力状態になり、ふんわり漂いながらシェービングクリームを楽しげに出し始める2人。そこへ作業着姿の若い男性が現れ、美女2人にクリームを顔に塗ってもらう――それだけでも充分うらやましいのに、漂うセクシーな2人をガシッと両腕で抱え込むなんて!

 そんなシーンが繰り広げられているのは、新発売の『シック クアトロ5 チタニウム』プレゼントキャンペーンを行なっているウェブCM「無重力・ドリームシェービング」の映像。無重力状態で笑顔を振りまく美女は、グラビアなどで活動中のアイドル・神谷えりな&小田島渚の2人。そして“うらやましすぎる”作業着姿の男性は、テレビドラマやCM・舞台で活躍している俳優の加藤凛太郎だ。

 えりなちゃん・渚ちゃんに見守られながら、泡男状態の加藤は『シック クアトロ5 チタニウム』を使い、満面の笑顔でスッキリとヒゲを剃り上げる。楽しげな3人の無重力デートに嫉妬を禁じ得ず、でも何度も観てしまうオヤジ記者。しかしふと気づく、“この撮影、すごく大変だったんじゃないか!?”ということ。

 通常の機内撮影はともかく、無重力空間ができるような飛び方は、前後にG(重力)が高まる過酷なフライトだ。メイキング動画もチェックしてみると、記者が想像したように高いGにグッタリするキャストたち。撮影当日の様子を書いた、加藤のブログエントリーからも、その大変さが伝わってくる。その中に「クライアント様でありながら、汗だくで撮影サポートをしてくださったMさん」の文を見た記者は、“あの美女たちと無重力ランデブー”といううらやましさ全開――ではなく、過酷な撮影現場の詳細を聞くべく、取材を申し込んだ。

 シックジャパン社員のMさん(38歳)に会ってみると、水着美女に心奪われまくった記者と違い、優しい笑顔が印象的かつ、とっても紳士的な人。裏テーマ“水着のグラドルと、無重力ランデブ~♪”的な方向の話は、会った瞬間に頭から消し去った。

――どうして今回の「ドリームシェービング」ウェブCMを制作しようと思ったんですか?

「新製品の『シック クアトロ5 チタニウム』はコンパクトなのに5枚刃という、高いテクノロジーを実現した商品です。宇宙飛行士がヒゲを剃るテレビCMを放映中ですが、この商品の持つ“ワクワク感”をより強く伝えたいと思いました。

 宇宙空間や無重力体験といった、男性が誰もは持ったことがあるであろう探究心や好奇心、高いテクノロジーの新製品、そしてセクシーな美女――といったものを組み合わせることで、男性をワクワクさせる夢の要素を全て揃えたCMを作りたかったんです」(Mさん)

――撮影は相当大変だったと思うんですが、実際の現場の様子を教えてください。

「狭い機内だったんですが、“撮り漏れは許されない”布陣で、使ったカメラは7台になります。無重力を作ることができるのは、1回に30~40秒。セッティングにかかる時間を入れても、9回までしかチャレンジできない――という条件で撮影に入りました。キャスト・撮影スタッフの全員が無重力初体験という中で、ほとんど一発勝負のような限られた条件のもと、とにかく一丸となって“やるしかない!”という感じでしたね。

 私もチェック用のモニターを必死に押さえてがんばりました。(笑い)今回は撮影監督が外国人で、英語と日本語が飛び交う撮影。キャストやスタッフ含めて、まさに立場や国境を超えたチームワークがなければ、このチャレンジは実現できなかったと思います。

 メイキングでもわかるように、前後のGが辛い。でも私どものモットーである『FREE YOUR SKIN』を表現するためにも、無重力の瞬間の楽しさを伝えるためにも、とにかく笑顔で演じてもらう必要がありました。キャストの方はもちろん、スタッフもキャストの笑顔を盛り上げて……本当に一体感がありましたね」(Mさん)

――ちなみに今回のキャスティングは、どうやってあの3人に決定したのでしょう?

「テレビCMでは外国人キャストが宇宙飛行士として出演していますので、よりリアルな男性像として加藤凛太郎さんにお願いしました。神谷えりなさん・小田島渚さんは、シェービングをサポートする美女ということで、シェービングクリーム……ふわっとした、白い泡のようなイメージを持つ方ということで、お二人をキャスティングしています。白いビキニも、泡を印象づけるための衣装として着ていただきました」(Mさん)

 グラドルの象徴、セクシーに見える衣装としてしか、白ビキニを見ていなかった記者の思い込みを覆す発言に、ちょっと口惜しくなって、思わず「撮影を見ていて『加藤さんと代わりたい!』と、思いませんでしたか?」と聞いてしまう。

「それは思いましたよ」と、あくまで爽やかに、ニッコリと、でもアッサリ答えるMさん。

「無重力空間で、美女に手伝ってもらいながら、『シック クアトロ5 チタニウム』でヒゲを剃るなんて、そんなワクワクすること、やってみたいに決まってるじゃないですか!

 そうそう加藤さんは、大変な撮影の中でわずかな時間なのに、しっかりカメラに“決め顔”してくるのが、さすがプロでしたね。神谷さんはグロッキーになりながら、こちらもプロ根性でがんばってくれました。小田島さんはずっと笑顔で、スタッフにも気配りしてくれて……」と、キャストやスタッフの素晴らしさを語り続ける。

 企画コンセプトから1mmもブレないMさんの話を聞きながら、下心全開でウェブCMを観ていた自分が、恥ずかしくなった記者であった。

関連キーワード

関連記事

トピックス

サークル活動に精を出す悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
皇室に関する悪質なショート動画が拡散 悠仁さまについての陰謀論、佳子さまのAI生成動画…相次ぐデマ投稿 宮内庁は新たな広報室長を起用し、毅然とした対応へ
女性セブン
定年後はどうする?(写真は番組ホームページより)
「マスメディアの“本音”が集約されているよね」フィフィ氏、玉川徹氏の「SNSのショート動画を見て投票している」発言に“違和感”【参院選を終えて】
NEWSポストセブン
スカウトは学校教員の“業務”に(時事通信フォト)
《“勧誘”は“業務”》高校野球の最新潮流「スカウト担当教員」という仕事 授業を受け持ちつつ“逸材”を求めて全国を奔走
週刊ポスト
「新証言」から浮かび上がったのは、山下容疑者の”壮絶な殺意”だった
【壮絶な目撃証言】「ナイフでトドメを…」「血だらけの女の子の隣でタバコを吸った」山下市郎容疑者が見せた”執拗な殺意“《浜松市・ガールズバー店員刺殺》
NEWSポストセブン
連続強盗の指示役とみられる今村磨人(左)、藤田聖也(右)両容疑者。移送前、フィリピン・マニラ首都圏のビクタン収容所[フィリピン法務省提供](AFP=時事)
【体にホチキスを刺し、金のありかを吐かせる…】ルフィ事件・小島智信被告の裁判で明かされた「カネを持ち逃げした構成員」への恐怖の拷問
NEWSポストセブン
2人は互いの楽曲や演技に刺激をもらっている
羽生結弦、Mrs. GREEN APPLE大森元貴との深い共鳴 絶対王者に刺さった“孤独に寄り添う歌詞” 互いに楽曲や演技で刺激を受け合う関係に
女性セブン
「情報商材ビジネス」のNGフレーズとは…(elutas/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」は“訴えれば勝てる可能性が高い”と思った》 「情報商材ビジネス」のNGフレーズは「絶対成功する」「3日で誰でもできる」
NEWSポストセブン
入団テストを経て巨人と支配下選手契約を結んだ乙坂智
元DeNA・乙坂智“マルチお持ち帰り”報道から4年…巨人入りまでの厳しい“武者修行”、「収入は命に直結する」と目の前の1試合を命がけで戦ったベネズエラ時代
週刊ポスト
組織改革を進める六代目山口組で最高幹部が急逝した(司忍組長。時事通信フォト)
【六代目山口組最高幹部が急逝】司忍組長がサングラスを外し厳しい表情で…暴排条例下で開かれた「厳戒態勢葬儀の全容」
NEWSポストセブン
ゆっくりとベビーカーを押す小室さん(2025年5月)
小室眞子さん“暴露や私生活の切り売りをビジネスにしない”質素な生活に米メディアが注目 親の威光に頼らず自分の道を進む姿が称賛される
女性セブン
手を繋いでレッドカーペットを歩いた大谷と真美子さん(時事通信)
《「ダサい」と言われた過去も》大谷翔平がレッドカーペットでイジられた“ファッションセンスの向上”「真美子さんが君をアップグレードしてくれたんだね」
NEWSポストセブン
パリの歴史ある森で衝撃的な光景に遭遇した__
《パリ「ブローニュの森」の非合法売買春の実態》「この森には危険がたくさんある」南米出身のエレナ(仮名)が明かす安すぎる値段「オーラルは20ユーロ(約3400円)」
NEWSポストセブン