ライフ

最新マシンの抽出や270種類の品揃え 増える紅茶の楽しみ方

紅茶専門店の増加だけでなく、手軽な楽しみ方も広がっている

 気温がグッと下がってきて、温かい飲み物が美味しく感じられる季節になった。最近はコーヒーだけでなく、紅茶党という人も増えている。紅茶にはポリフェノールによる抗酸化作用があり、マグネシウム・カリウムなどのミネラルが手軽に摂れる飲み物のひとつだ。近年は紅茶専門店が増え、レギュラーの品揃えのほか季節ごとの茶葉など、時期によってさまざまな味わいを楽しめるようになった。ポットやカップを温め、お湯を注ぎながらポットの中で茶葉をジャンピングさせて、優雅にお茶を楽しむ――というのも良いが、手軽に飲める選択肢も広がっている。

“こだわりたいけど、とにかく気楽に”という人は、スーパーマーケットでティー・バッグを買う人も多いと思うが、たまには“いつもと違う銘柄を選ぶ”という楽しみ方もチャレンジしてはどうだろうか。

 国内では他で販売してない物も多く取り扱う品揃えで、紅茶フリークに支持されている成城石井が、10月2日に大手町タワーに開業した「EPICERIE BONHEUR 成城石井」内の「TEA OF THE WORLD」に注目。世界中の紅茶やハーブティーを集めており、「日本で売ってないけど、あの国で飲んだ、あのお茶がまた飲みたい」という人は、一度チェックしてみる価値がありそうだ。同社バイヤーのひとり、坪井元さん(34歳)は語る。

「店の規模によって取り扱いは異なりますが、大きい店舗の場合は通常でも200種類ほどの紅茶を揃えています。当社では多くの商品を販売していますが、コーヒーや紅茶はその中でもトップ3に入る、力を入れているジャンルのひとつです。

 今回『TEA OF THE WORLD』を立ち上げるにあたっては、大型店の取り扱いよりさらに多い270種類ほどの紅茶を揃えました。実際に店頭に置くかどうかといった検討にあたっては、外部の専門家にもご協力いただき、試飲を重ねて選んでいます。“美味しいものを探したい”とがんばっているので、ぜひいろいろ試してみてもらいたいですね」

 成城石井の紅茶バイヤー担当は「日本の水で、美味しく飲めるものを」と、海外への買い付けに出かける際は、日本から水を8リットルも担いで行く。そうして選ばれた商品が並んでいるというのは、実は結構ありがたい。記者自身、英国で最高級の茶葉が日本の水では「残念な味になってしまった」という経験をしたことがあるが、水や淹れ方で全く違った飲み物になってしまうのも、紅茶の楽しさのひとつと言えるだろう。

 一方でさらに“手軽にハイクオリティなお茶を楽しみたい”という人にオススメなのは、「ネスプレッソ」の認知も定着した大手食品・飲料メーカーのネスレが、満を持してアジアに投入したカプセル式ティー専用マシン「SPECIAL.T(スペシャル.T)」

 茶葉に合わせて自動的に最適な抽出方法で淹れるマシンで、“完璧な一杯”を抽出できると、2010年9月にヨーロッパで発売以来、人気を集めている同商品。まず本体内には専用浄水フィルターが内蔵され、自動でカルキ分を取り除かれる仕掛けに加え、茶葉に合わせた温度・蒸らし時間で淹れてくれる。また茶葉はカプセル式のため、酸化や湿気といった茶葉が劣化する要素を排除し、1年間は最高の状態で保存も可能とのこと。茶葉により抽出時間は異なるが、操作開始から2~3分ほどで抽出が完了する手軽さだ。

 現在販売されているカプセルは21種類だが、定番の「クラシック」4種類、フルーティなフレーバーの「クリエーション」10種類、ハイクオリティな茶葉にこだわった「ピュアオリジンズ」7種類、オーガニックな「ハーブ&ルイボス」7種類、計28の味が楽しめるようになる予定。またマシン本体は、レッド・ホワイト・グリーン・グレーの4つのカラーリングに加え、11月20日よりオフィシャル通販サイト限定で、「ダイヤモンドブラック」が5000台の台数限定販売を行なっている。

 冬の長い夜を新しいフレーバーの紅茶で、ゆったりすごす――温かいお茶を入れて、リラックスした気分になるのも、寒さを楽しむひとつの方法だ。

関連記事

トピックス

大阪・関西万博内の『景福宮』での重大な疑惑が発覚した(時事通信)
《万博店舗スタッフが告発》人気韓国料理店で“すっぱい匂いのチャプチェ”提供か…料理長が書いた「始末書」が存在、運営会社は「食品衛生上の問題はなかった」「異常な臭いはなかった」と反論
NEWSポストセブン
63歳で初めて人生を振り返った俳優・小沢仁志さん
《63歳で初めて人生を振り返った俳優・小沢仁志》不良役演じた『ビー・バップ』『スクール☆ウォーズ』で激変した人生「自分の限界を超える快感を得ちまった」
NEWSポストセブン
釜本邦茂さん
サッカー界のレジェンド・釜本邦茂さんが「免許返納」密着取材で語っていた「家族に喜んでもらえることの嬉しさ」「周りの助けの大きさ」
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがニューシングル『Letter』をリリース(写真・左/AFLO、写真・右/Xより)
羽生結弦の元妻のバイオリニスト・末延麻裕子さん、“因縁の8月”にニューシングル発売 羽生にとっては“消せない影”となるのか 
女性セブン
中学生記者・川中だいじさん(14)が明かした”特ダネ”の舞台裏とは──
「期末テストそっちのけ」中学生記者・川中だいじさん(14)が抜いた特ダネスクープの“思わぬ端緒”「斎藤知事ボランティアに“選挙慣れ”した女性が…」《突撃著書サイン時間稼ぎ作戦で玉木氏を直撃取材》
NEWSポストセブン
釜本邦茂さん
メキシコ五輪得点王・釜本邦茂さんが語っていた“点取り虫”になる原点 “勝負に勝たなければならない”の信念は「三国志」に学んでいたと語る
NEWSポストセブン
北海道札幌市にある建設会社「花井組」SNSでは社長が従業員に暴力を振るう動画が拡散されている(HPより、現在は削除済み)
《暴行動画に批判殺到の花井組》社長らが書類送検で会社の今後は…元従業員は「解体に向けて準備中」、会長は「解体とは決まっていない。結果が出てくれば、いずれわかる」と回答
NEWSポストセブン
雅子さまのご静養に同行する愛子さま(2025年8月、静岡県下田市。撮影/JMPA) 
愛子さま、雅子さまのご静養にすべて同行する“熱情” そばに寄り添う“幼なじみ”は大手造船会社のご子息、両陛下からも全幅の信頼 
女性セブン
猫愛に溢れるマルタでは、動物保護団体や市民による抗議活動が続いているという(左・時事通信フォト)
《深夜に猫地面にたたきつける動画》マルタで“猫殺し”容疑で逮捕の慶應卒エリート・オカムラサトシ容疑者の凶行と、マルタ国民の怒号「恥を知れ」「国外に追放せよ」
NEWSポストセブン
大神いずみアナ(右)と馬場典子アナが“長嶋茂雄さんの思い出”を語り合う
大神いずみアナ&馬場典子アナが語る“長嶋茂雄さんの思い出”「こちらが答えて欲しそうなことを察して話してくれる」超一流の受け答え
週刊ポスト
夜逃げした「郷土料理 たち川」に、食品偽装があったという(左はinstagramより、右は従業員提供)
「飛騨牛はホルスタイン、天然鮎は養殖モノ…」岐阜・池田温泉、町が委託したレストランで“食品偽装疑惑”「仕入れ先が減り、オーナー自らスーパーで割引の商品を…」【7月末に夜逃げしていた】
NEWSポストセブン
デコラファッションで小学校に登校していたいちかさん、中学生となり衝撃の変貌を遂げていた…!
《デコラ小学生が衝撃の変貌》グリーン&ゴールド髪が“黒髪少女”に大転身「ほぼスッピンのナチュラルメイクで中学に登校する」意外な理由とは
NEWSポストセブン