それに対し、韓国側が〈我国はあの侵略で重大な被害をこうむった〉と被害者意識を剥き出しにすると、今度は日本に在住する韓国人女性が反論する。
〈それを言うなら十三世紀に元が高麗に侵略してきた時も、相当な被害が出ているわ。三百年前のことを問題にするなら、七百年前のことも問題にしなくちゃ不公平というものよ。それにこの時は韓国で船を造り日本へ攻めて行っているのよ、こちらの方が加害者だわ〉
その批判に対する韓国側の言い訳は、もはや屁理屈だ。
〈それはやむを得ん、強大な元に降伏しなければ、われわれは皆殺しにされていたかもしれん。しかも、われわれが必死に抵抗したからこそ、元が日本に行くのが遅れ、日本は態勢を整えることができた。われわれは日本に恩恵を与えこそすれ、害は及ぼしていない〉
韓国人女性が呆れる。
〈やれやれ、またそれなの、いい加減にしたら。何かというと『我国』は日本に恩恵を与えたと言い出すんだから〉
〈昔のことをやたら持ち出すのは、民族が大人になっていない証拠なのよ〉
このひと言がすべてを言い表している。
※週刊ポスト2013年12月20・27日号