グラビア

大阪おいでやす通り いくら混んでいても大歓迎される角打ち

「この店は居間やね。あと20年は飲んでいたいわ」(50代)

 おいでやす通りの愛称で親しまれている大阪の典型的な下町、天五中崎通商店街。そこで終戦直後からのれんを出している『稲田酒店』は、地元の立ち飲み(角打ち)ファンの間で、「とにかくいつも混んでいる店」として認識されている。 

 この夜も、27~28人が飲めるスペースがある店は、小型セダンに何人乗れるかに挑戦しているような混み具合だった。しかし、この混雑を誰もネガティブに捉えてはいない。目と鼻の先にあるキタの繁華街・梅田のよそよそしい喧騒とは異質の、温かい家庭的な賑わいと感じているのだ。だから、早めに行って様子を見るとか、入れそうもないときは諦めるというような遠慮など存在しない。

 みんな、いつもどおりの自分の時間に、透明なアコーディオンドアを開けて、この立ち飲み空間にすっと入っていく。

「気分的には通り全体が自分の家みたいなもんで、この店は居間。あと20年はここで飲んでいたいと本気で思ってる場所ですよ。そこに気がおけん友人が来たら、そりゃ大歓迎でしょ。いくら混んでいたって追い返すわけないなあ」と、50代サラリーマン。

関連記事

トピックス

都はるみ(右)と矢崎滋
都はるみ、“北の宿”で育む矢崎滋との半同棲生活  レストランで肉料理を堪能し、ワインを買い込んで帰宅
週刊ポスト
陰ながら父としてのサポートも(右から富川悠太氏、長男・立夢君)
元テレ朝・富川悠太氏「親ばかですいません」国民的ボーイズコンテスト出場の息子を陰で支援する“親心”
週刊ポスト
一門はどうなるのか(左から香川、團子、猿翁、猿之助、段四郎。2011年撮影/共同通信社)
「市川猿之助」の名跡はどうなる? 市川團子が引き継ぐのが既定路線、襲名までは市川團十郎が後見人か
週刊ポスト
市議会で議長をつとめていた父・正道氏と青木容疑者
【長野立てこもり】“議長の父の後援会長”だった第一通報者の告白「政憲は、俺の目の前でブスッて…『殺したいから殺しただけだ』って」「父親は事件を聞いて崩れ落ちた」
NEWSポストセブン
天海祐希(写真左/時事通信フォト)と市川猿之助(写真右)
《番宣キャンセル》天海祐希、滲み出る怒り “猿之助騒動”で映画『緊急取調室』ギリギリの公開判断迫られ「せっかくの絆が…!」瀬戸際の18日間
NEWSポストセブン
悪評が広がり続けている日本維新の会の梅村みずほ参議院議員(時事通信フォト)
「ハンスト発言」騒動の維新・梅村みずほ議員 3年前に有権者に送っていた謝罪メールの「おかしな日本語」
週刊ポスト
市川猿之助は罪に問われる可能性は?
市川猿之助は罪に問われるのか “心中で生き残ったケース”は情状酌量により起訴されない場合も
週刊ポスト
エンゼルス・ネビン監督は大谷翔平とどんな会話をするのか?(提供:LosAngelesAngels)
【独占レポート】エンゼルス・ネビン監督が明かす大谷翔平の凄み「彼がこなすルーティーンより厳しくできる選手はいない」
週刊ポスト
紀子さま(時事通信フォト)
上皇ご夫妻とあわやニアミス! 紀子さま「隠密行動」の京都路でなぜか「見られなかったもの」
NEWSポストセブン
どうなる山川穂高
【強制性交容疑】山川穂高、書類送検で対応に追われるテレビ局 オフの「WBC特番」源田壮亮が代役か
週刊ポスト
帰宅ラッシュの駅に悲鳴が(六代目山口組の司忍組長/時事通信フォト)
【喫茶店で発砲、血の海に】町田・六代目山口組系組員射殺事件、事件直後の凄惨映像が出回る
NEWSポストセブン
花田虎上の元妻・花田美恵子さん(本人のインスタグラムより)
【激変の今】若乃花の元妻「元花田美恵子さん」激ヤセ、身長も縮み「顔が違う」インスタに驚きの声
NEWSポストセブン