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プロレス人気復調 「AKBとももクロを参考にした」とDDT社長

DDTプロレス社長でレスラーの高木三四郎



――出場予定選手が変更になると、チケット払い戻しに応じているそうですね。

高木:2010年の両国大会のとき、一番の人気選手、飯伏幸太が直前に肩を脱臼して試合ができなくなった。数百枚単位の払い戻しになるなと予測しましたが、応じました。この決定は目先の利益を考えたら避けるべきなのでしょうが、会社としての信用をとったほうがいいと思ったんです。最低限の誠意だと僕は思っています。

 そして、創業から基本的に招待券と優待券は出さない方針でやってきました。招待券で会場へ来た人は、その後も絶対にチケットを買おうとしない。これだけエンターテインメントというジャンルが増えた中、消費者に安さという物差しを与えたら自分の首をしめるだけです。本当は、アーティストのライブとおなじように全席同額でもいいと個人的には思っています。いつか、席種で値段を変える段階的な金額設定の慣習を崩したいですね。

 後楽園ホール大会の年間予定を発表し始めたのも、たぶんプロレス団体ではDDTが初めてでしょう。ホールを予約できる機会は一年に一度だけなので、そのときに日程だけは決まるんです。だから毎年、秋には翌年の後楽園ホール大会のスケジュールを発表します。今のお客さんは、早く発表した方が予定を組みやすくて便利だと言います。両国国技館大会のような大きな大会だと、7、8か月前からチケットを販売していますよ。

●高木三四郎(たかぎ さんしろう):1970年生まれ。大阪府出身。株式会社DDTプロレスリング代表取締役社長で現役プロレスラー。1995年デビュー、1997年DDTプロレスリング旗揚げに参加、2006年より現職。「文化系プロレス」と形容される、従来のプロレス概念を打ち破るエンターテインメントを表現し続けるプロデューサーでもある。DDTプロレス1月3日の「新春お年玉スペシャル全席2000円興行」(後楽園ホール)は完売。1月26日「Sweet Dreams! 2014」(後楽園ホール)は残席あり。

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