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「斎藤」「斉藤」「齋藤」「齊藤」なぜ4通り存在するのか

 名字で呼び合うことが多い日本人。「さいとう」には、「斎藤」「斉藤」「齋藤」「齊藤」の4通りが存在する。しかし「さいとうさん」本人でも、その違いがわかる人は少ないのではないだろうか。名字研究の第一人者・森岡浩氏がその違いについて解説する。

「斎藤という名字のルーツは藤原一族です。藤原利仁の子の叙用が、伊勢神宮に奉仕する斎宮寮のトップである斎宮頭となり、そこから『斎』をとって名字としたのが始まり。当時は旧字体の『齋』が使われていたが、画数が多く難しいことから略字の『斎』を使い始めた。

 その過程で、“似ている”という理由で元は違う漢字の『斉』が代用されるようになり、斉の旧字体である『齊』も使われた。結果、4パターンが混在することになったのです」(森岡氏)

 つまり、この4つのルーツは同じなのだ。

※週刊ポスト2014年1月17日号

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