だが、そんなココイチも王者であり続けるためには不断の努力が欠かせない。
「トッピングのオーダー率が上がって客単価は850円とカレーの値段としては高いほう。いくら高額メニューが売れる時代といっても、消費者は値段と味がマッチしなければ財布のヒモはなかなか開きません。
また、レトルトカレーの味もどんどん進化している中、何回もココイチで食べたいと思わせる新メニューの開発やキャンペーンも次々と行わなければ飽きられてしまいます。
今のところ“ご当地カレー”や鹿の肉を使った変り種カレーのキャンペーンなどで成功していますが、それを続けるのは並大抵のことではありません。また、テイクアウトやドライブスルー、宅配といった店舗の多機能化でどこまで客層の拡大を図ることができるかも、今後の成長を占うカギとなるはずです」(前出・重盛氏)
まだまだ日本独自の進化を遂げそうなカレー。果たして今年はココイチの牙城を脅かすカレーショップが出現するか。