保守系メディアのテレビ朝鮮の報道によれば、韓国政府が緊急援助のために確保できる年間予算はアメリカがフィリピンに対して行なった緊急援助1回分(2000万ドル)に過ぎないという。外交部関係者は「経済規模が何倍も違う国と比較するのは無理がある」と述べている。
国連人道問題調整事務所(OCHA)の統計データ(2012年、1月27日現在)によると、人道支援への支出総額(世界で約128億ドル)に占める韓国の割合は0.17%(約2167万ドル)で、日本(約6億5825万ドル)の30分の1足らずだ。
政府開発援助(ODA)の予算規模も小さい。韓国は2010年にOECD開発援助委員会(DAC)に加入しODAを急速に拡大しているが、その支出総額は日本の7分の1程度(2012年暫定値)。
■取材・文/藤原修平(在韓国ジャーナリスト)
※SAPIO2014年3月号