この春「カフェデリ」に新しく登場するフレーバーには、ダブルキャラメルとクリーミー宇治抹茶という、いずれも春のカフェメニューとして並びそうなメニューが並んだ。
「カフェデリはファイアというコーヒーのブランドですが、クリーミー宇治抹茶は初めてのコーヒーが入っていない商品です。でも、抹茶ラテはカフェメニューだったら珍しくないですよね。
『ダブル』というとキャラメルを2倍使っているのかと言われますが、2種類のオリジナルのキャラメルを掛け合わせた『ダブル』です。高温で焦がした砂糖と、ミルクと砂糖を煮詰めたキャラメルソースで甘さに深みと厚みを出しています。カフェのキャラメルラテを色々買ってきて飲み比べ、試作品もあわせると総数100種類以上試飲して作り出した新しいキャラメルラテです」(前出・大屋さん)
カフェでくつろぐような雰囲気を提供したいとメニューを考えてきた大屋さんにとって意外だったのは、若い女性の多くが「カワイイ」と形容して「カフェデリ」を愛飲してくれることだった。
「女子大生を対象に調査すると『パッケージかわいくないですか』『色がカワイイ』など、必ず『カワイイ』という言葉が出てきます。彼女たちにとって、どんな『カワイイ』飲み物をカバンに入れているかはとても重要らしいです。飲み物も自己表現のひとつなんですね。
今の夢は、『カフェデリ』から出るなら新商品も絶対おいしい、オシャレ、カワイイと彼女たちに言ってもらえるようになること。多様化するコーヒーのスタイルに親しんでもらって、もっとみんなに普段からコーヒーコンシャスに、日常の様々な場面でコーヒーに親しむようになって欲しいと思っています」(前出・大屋さん)
近代的なコーヒー店が日本に誕生してから約100年、インスタントコーヒーが広まって約50年が経った。シアトル系カフェの世界的ブームを経て、日本でもコーヒーを楽しむ場面が多種多様になっている。甘くてカワイイ飲み方も、コーヒーのあり方として市民権を獲得したようだ。