ライフ

コーヒーにも世代間ギャップ 最近の若者は甘党多いと専門家

コーヒーの世代間ギャップについて話す大屋茉莉子さん

 世代が異なると初体験の形が大きく異なるものがある。音楽視聴なら20代はYouTubeやニコニコ動画、世代が上がればCD、カセット、レコードと変化する。この世代間ギャップはコーヒーにも存在し、その結果、若い世代ほど甘いコーヒーを好むという。キリンビバレッジ株式会社マーケティング本部で「キリン ファイア カフェデリ」シリーズを担当する大屋茉莉子さんに、コーヒーの世代間ギャップから生じる好みの変化について聞いた。

「これまでコーヒーというと、香りはもちろん、苦みが美味しさだという意識が強いものでした。ところが、20代にとってコーヒーは苦み中心で飲むものではないようなんです。ミルクたっぷりで、キャラメルやチョコレートなどの甘いフレーバー入りが彼らの好きなコーヒー。一般的にも言われていますが、若年層の苦み離れという味覚の好みにおける世代間ギャップがあるそうなんです。

 たとえば初めてのコーヒー体験について聞くと、喫茶店や缶コーヒーだったという30代以上に対して、20代はシアトル系カフェが初めてという人が少なくありません。カフェにもストレートなコーヒーはありますが、ミルクたっぷりで様々なフレーバーを合わせたラテなどが特徴的ですよね。彼らにとっては、甘くてミルクたっぷりの飲み物もコーヒーで、それらを好んで飲んでいるようなのです」

 コーヒー初体験の場が以前とは違う若年層は、甘いフレーバーコーヒーを女性だけでなく男性も好んで飲む。ペットボトル入りフレーバーラテとして販売している「キリン ファイア カフェデリ」シリーズのユーザー解析をすると、男性が6割で女性が4割だった。

「甘いものをお店で注文するのに抵抗があるかと男性にたずねる調査があったのですが、意外に『あまりない』と回答する人が多かった。特に若い男性に抵抗がないと答える人が多かったですね。仕事終わりのコンビニでスイーツを買う男性も珍しくなくなっています。『カフェデリ』シリーズも、スイーツ代わりになるようなカフェの飲み物と同じように味わってもらえているのだと思います」(前出・大屋さん)

関連キーワード

関連記事

トピックス

11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(右/読者提供)
【足立区11人死傷】「ドーンという音で3メートル吹き飛んだ」“ブレーキ痕なき事故”の生々しい目撃談、28歳被害女性は「とても、とても親切な人だった」と同居人語る
NEWSポストセブン
愛子さま(写真/共同通信社)
《中国とASEAN諸国との関係に楔を打つ第一歩》愛子さま、初の海外公務「ラオス訪問」に秘められていた外交戦略
週刊ポスト
グラビア界の「きれいなお姉さん」として確固たる地位を固めた斉藤里奈
「グラビアに抵抗あり」でも初挑戦で「現場の熱量に驚愕」 元ミスマガ・斉藤里奈が努力でつかんだ「声のお仕事」
NEWSポストセブン
「アスレジャー」の服装でディズニーワールドを訪れた女性が物議に(時事通信フォト、TikTokより)
《米・ディズニーではトラブルに》公共の場で“タイトなレギンス”を普段使いする女性に賛否…“なぜ局部の形が丸見えな服を着るのか” 米セレブを中心にトレンド化する「アスレジャー」とは
NEWSポストセブン
日本体育大学は2026年正月2日・3日に78年連続78回目の箱根駅伝を走る(写真は2025年正月の復路ゴール。撮影/黒石あみ<小学館>)
箱根駅伝「78年連続」本戦出場を決めた日体大の“黄金期”を支えた名ランナー「大塚正美伝説」〈1〉「ちくしょう」と思った8区の区間記録は15年間破られなかった
週刊ポスト
「高市答弁」に関する大新聞の報じ方に疑問の声が噴出(時事通信フォト)
《消された「認定なら武力行使も」の文字》朝日新聞が高市首相答弁報道を“しれっと修正”疑惑 日中問題の火種になっても訂正記事を出さない姿勢に疑問噴出
週刊ポスト
地元コーヒーイベントで伊東市前市長・田久保真紀氏は何をしていたのか(時事通信フォト)
《シークレットゲストとして登場》伊東市前市長・田久保真紀氏、市長選出馬表明直後に地元コーヒーイベントで「田久保まきオリジナルブレンド」を“手売り”の思惑
週刊ポスト
ラオスへの公式訪問を終えた愛子さま(2025年11月、ラオス。撮影/横田紋子)
《愛子さまがラオスを訪問》熱心なご準備の成果が発揮された、国家主席への“とっさの回答” 自然体で飾らぬ姿は現地の人々の感動を呼んだ 
女性セブン
26日午後、香港の高層集合住宅で火災が発生した(時事通信フォト)
《日本のタワマンは大丈夫か?》香港・高層マンション大規模火災で80人超が死亡、住民からあがっていた「タバコの不始末」懸念する声【日本での発生リスクを専門家が解説】
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
NEWSポストセブン