マンダムはこの30~40代男性に特有のニオイは、加齢臭の原因成分「ノネナール」とは異なる、「ジアセチル」という成分が原因であると特定。同社は「ミドル脂臭」と名付け、汗臭さや加齢臭といった、「これまでのニオイ対策だけでは不十分」と注意喚起している。ミドル脂臭の特徴としては、男性の頭部から首にかけて発生する脂っぽい臭いで、多くの場合が頭皮脂や毛穴の汚れをしっかり洗い落とせていないことが、臭いを増長させる原因のひとつのため、汗をかき始める春先から、とりわけ後頭部のニオイ対策が必要だという。
手早く入浴をすませがちな忙しい30~40代男性の場合、例えば「ルシード 薬用スカルプデオシャンプー」といった、ミドル脂臭対策専用アイテムの利用も対策法のひとつ。また、さらにしっかりしたケアを行なうべく、後頭部のニオイに効果的なシャンプーの方法について、国際理容美容専門学校の中山泉先生に教えてもらった。
■頭のニオイ・汗を解消するシャンプーの方法
【1】ブラッシング:汚れを浮き上がらせるため、ブラシや手櫛で髪をとかす。
【2】流し:ワックスや整髪剤などで固まっている髪をほぐし、お湯で流す。流す際には下を向き、襟足から頭頂部に向かって、毛穴を洗い流すようにするとよい。
【3】シャンプーの泡立て:爪を立てずに、指の腹でやわらかく、時間をかけて洗う。シャンプー剤をつけている時間が少ない人が多いが、頭皮全体を塗りつぶすイメージで、マッサージしながらシャンプーする。時間は3分くらい必要。シャンプーの泡立ちが悪い時は、皮脂や汚れが多い証拠。2度洗いして、しっかり汚れを落とすのがオススメ。2回シャンプーする場合は、1分半を2セットなどでもよい。
【4】洗い流し:泡が残らないよう、全体をしっかり洗い流す。
【5】シャンプー後:汗をかかない・汗を抑えるコツとして、髪を拭くのではなく、地肌を拭くつもりで。タオルの上から、シャンプーと同じ感覚で指を立てながら地肌を拭くようにする。
「シャンプーと同様に大事なのが、シャンプー前の最初の“流し”です。学生へのシャンプー実技試験では、流しを約4分行ない、髪の毛や地肌の汗や汚れをきれいに落とします。この“流し”をしっかりすることで、シャンプーにも違いが出ますよ」(中山先生)