『妖怪ウォッチ』への子どもたちの熱量の高さは関連するすべてにわたっており、驚くほどの集中力でアニメを視聴している。ある学校ではお昼の校内放送でアニメの曲を使用したところ、給食そっちのけで踊りだす子どもが続出したため以後は流すのを控えているという。
前出の牧子さんはテレビ視聴について1日に1時間を金曜日だけ緩和させようか思案中だが、旦那さんはルール変更の相談に渋い顔をしているという。
「テレビの視聴時間が延びると心に負の影響がある、とくに2時間以上見ている子はわがままで他のルールも守らなくなりやすいと、どこかで聞いてきたらしくて。2時間じゃなくて1時間半だし、一週間に一度のことだからいいじゃないと言うんですけれど、まだ話し合いは結論が出ていません。4月一週目は特番で『ドラえもん』と『クレヨンしんちゃん』がお休みだから、3番組そろっちゃう二週目までに話し合っておかないと」(牧子さん)
「平成25年版 子ども・若者白書」(内閣府)によれば、10~14歳の「テレビ・ラジオ・新聞・雑誌」に費やす時間は1日に96分。少し古くなるが、2006年のベネッセによる調査では、小学生は平均して141.5分が1日のテレビ視聴時間だった。子どもだって時々は息抜きも必要だ。一週間にメリハリをつける金曜日特別ルールを実施してもよいのではないだろうか。