ライフ

肌荒れを起こす「腸内劣化」を防ぐための食事のポイント5つ

 アンチエイジングといえば女性なら誰からも関心が高い分野。見た目年齢に肌は重要な要素で、女性の94%が美肌にしたいと思っているが、それは「メークがきれいにできる」(45%)「人から若く見られる」(42%)からだ(ポーラ文化研究所調べ)。見た目年齢を若く保つためには化粧品で外側からケアするだけでなく、体の内側、腸内も美しくしないと効果が得にくい。

「肌がくすんでいたり、ハリがなかったりする女性の腸を内視鏡で見てみると、腸も見た目と同じような状態になっていることが多いんです」

 予約が取れないドクターとして知られる胃腸専門医・村田博司さんはこう話す。

「劣化した腸はハリもつやもなく、ブヨブヨとむくんでいたりして、内視鏡が通りにくいのです。

 また、漢方系の便秘薬を常用している人の腸はメラニン色素がたまって真っ黒になり、表面もガチガチにこわばったような状態。腸が固くなれば当然、なめらかに動けなくなりますから、便をうまく排出する力も弱まってしまいます。そういう状態から正常に戻すには、2年以上かかることもあります」(村田さん)

 腸の動きが悪くなり、便がスムーズに排出されず、長く体内に留まるのが“便秘”。

「便秘をすると、便に含まれる有害な物質が腸から吸収され続け、全身に回ってしまいます。それが肌に影響して、肌荒れやくすみを引き起こすこともあるのです」

 腸に住む腸内細菌のバランスがくずれ、いわゆる“腸内劣化”という状態に陥ると、様々な不調があらわれることも。

 腸内劣化を防ぎ、腸美人になるためにはどのようなことを心がけるべきなのか。ここでは、食事で気をつけるべき、5つのポイントをあげる。

【1】週3日は「20時以降は食べない」
【2】食事の間に「空腹の時間」をつくる
【3】動物性たんぱく質(とくに肉)をとりすぎない
【4】ヨーグルトや納豆などの発酵食品を積極的にとる
【5】食物繊維とオリゴ糖で腸内の善玉菌を活発に

 上記を心がけると腸内が美しくなる。腸美人になる過程で、ヒトの腸内では何が起きているのか。

「ヒトの腸には、数百種類、100兆個以上の腸内細菌が棲んでいます。その内訳は、ヒトの健康に役立つ『有用菌』が1~1.5割、有害物質などを発生させる『有害菌』が2割、残りはその時々で優勢な方に味方する『中間菌』です。

『腸内細菌のバランスを整える』とはつまり、善玉菌を優勢にしておくこと。そのカギを握るのが有用菌の代表、“ビフィズス菌”なのです」

 と、話すのは農学博士の清水金忠さん。清水さんは、1970年代からビフィズス菌の研究に取り組む森永乳業の食品基盤研究所で、ビフィズス菌のもつさまざまな健康機能を研究している。研究の一環で、ヒトの腸内にすむビフィズス菌の一種『BB536』について調べたところ、優れた整腸作用をもつことがわかった。

「便秘気味で肌トラブルのある女性28人にビフィズス菌BB536を8週間とり続けてもらったところ、排便の回数が正常になり、肌のキメや乾燥に改善が見られ、にきびも減りました。アンケートでは『つややハリが出てきた』『毛穴が目立たなくなった』『化粧ノリが良くなった』という声もありました」(清水さん)

 ビフィズス菌の力で肌トラブルゼロの腸美人を目指しましょう!

関連キーワード

関連記事

トピックス

グリーンの縞柄のワンピースをお召しになった紀子さま(7月3日撮影、時事通信フォト)
《佳子さまと同じブランドでは?》紀子さま、万博で着用された“縞柄ワンピ”に専門家は「ウエストの部分が…」別物だと指摘【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
一般家庭の洗濯物を勝手に撮影しSNSにアップする事例が散見されている(画像はイメージです)
干してある下着を勝手に撮影するSNSアカウントに批判殺到…弁護士は「プライバシー権侵害となる可能性」と指摘
NEWSポストセブン
亡くなった米ポルノ女優カイリー・ペイジさん(インスタグラムより)
《米ネトフリ出演女優に薬物死報道》部屋にはフェンタニル、麻薬の器具、複数男性との行為写真…相次ぐ悲報に批判高まる〈地球上で最悪の物質〉〈毎日200人超の米国人が命を落とす〉
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
民放ドラマ初主演の俳優・磯村勇斗
《ムッチ先輩から1年》磯村勇斗が32歳の今「民放ドラマ初主演」の理由 “特撮ヒーロー出身のイケメン俳優”から脱却も
NEWSポストセブン
松竹芸能所属時のよゐこ宣材写真(事務所HPより)
《「よゐこ」の現在》濱口優は独立後『ノンストップ!』レギュラー終了でYouTubeにシフト…事務所残留の有野晋哉は地上波で新番組スタート
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
早朝のJR埼京線で事件は起きた(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」に切実訴え》早朝のJR埼京線で「痴漢なんてやっていません」一貫して否認する依頼者…警察官が冷たく言い放った一言
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン