都心の大通り沿いにある一軒の小さな寿司店。北海道の漁港と契約し、産地直送で新鮮なネタを仕入れる同店は、週末ともなれば連日満席という人気店だが、5月下旬のある日曜日の夜、有吉弘行(39才)は他の客に交じってカウンター席に座っていた。
「ひとりでやってきては、カウンター席のいちばん端っこにポツンと座って、浮かない表情でした。板前や店員ともしゃべることなく、日本酒を片手に、握りを黙々と食べていましたよ」(居合わせた客)
いまや、レギュラー番組13本、うち10本が冠番組という芸能界一の売れっ子となった有吉だが、この日はため息混じりの“おひとり寿司”だった。
そして、わずか30分ほどで店を後にした有吉は、うつむきがちに、トボトボと夜道を歩く。そんな彼が帰った先は、ある超高級マンションだった。
「有吉さん、4月下旬にこの高級マンションに引っ越したばかりなんですよ。大物芸能人が数多く住んでいるところで、彼の部屋は、120平米で家賃70万円という、超豪華な一室です」(お笑い関係者)
これまで有吉が住んでいたのは、家賃20万円ほどの都心から少し離れたマンション。以前、彼はテレビで自分の住むマンションは“田舎”にあり、芸能人がよく使う都心限定の高級フードデリバリー『ファインダイン』の配達エリア外であることを「すげえ悔しい」と嘆いていたが、新居は見事にエリア内となった。
“THE・芸能人”なマンションに“栄転”して喜びもひとしおのはずなのに、なぜ有吉は元気がなかったのか。
理由は、突如現れた強力なライバルにあった。それは、現在、人気バラエティー番組に引っ張りだこのヒロミ(49才)だ。ヒロミは2004年に実業家に転身してからは、テレビから姿を消していた。
あれから10年、「やっぱり芸能界がいちばん金になるわ」と話すように、ここにきてテレビに“出戻り”して、勢いそのままにバラエティー番組を席巻している。
そんなヒロミは、5月8日放送の『櫻井有吉のアブナイ夜会』(TBS系)で有吉と共演したのだが、そのとき、有吉は必死の形相で、
「また芸能界のトップに立ってやろうという思いはないですよね?」
「そんな本気じゃないですよね? ぼくらの邪魔はしないですよね?」
と、ヒロミを問い詰める一幕があった。
さらにヒロミは、5月25日にゲスト出演した『誰だって波瀾爆笑』(日本テレビ系)でも、こうぶっちゃけている。
「この間も、有吉から“まさか本気で芸能界に戻ってくる気じゃないですよね?”って言われてさ」
有吉と親しいある芸人仲間はこう語る。
「一連の有吉さんの発言は、冗談ではなく“マジ”です(苦笑)。有吉さんは今、ヒロミさんを警戒するあまり、“オレの仕事がなくなる……”なんて嘆いていますよ」
※女性セブン2014年6月19日号