芸能

元TBS吉川アナ「俺の原稿を女の声で読まれたくない」と言われた

 この度TBSを退職した吉川美代子さん(60才)。多くの女子アナが30才までで退職する中、60才まで勤めあげた。そのアナウンサー人生には数々の波乱万丈があった。

 アナウンサーになるきっかけは、中学時代にあった。母校のブラスバンド部がラジオ番組『TBSこども音楽コンクール』に出演。放送部員として、ブラスバンド部の紹介を担当したそのときに、彼女の運命は決まった。当時の司会、故・山本文郎アナウンサーのひと言「未来の吉川アナウンサーだね」。これが少女を、生涯貫く仕事へと導くことになる。吉川さんがそのアナウンサー人生を振り返る。

 * * *
 私が子供の頃の娯楽といえば、テレビではなくラジオ。わが家ではいつもTBSラジオを聴いていました。

 ひとりっ子だったので、よくひとり遊びをしたんですが、私は声に出して何かを読んだりするのが好きな子供でした。なかでも、自作自演の人形劇を録音して、ラジオ番組風にしたものを聴くのがお気に入り。おまけに、そのオープニングとエンディングには毎回即興でテーマソングを歌っていたらしいです。

 TBSに入社したのは1977年。新人時代、20代の頃は『ザ・ベストテン』の“追っかけウーマン”(中継リポーター)をしていたこともあります。

 でも、実際は入社当時から報道にかかわる仕事がしたいとずっと思っていました。しかし、入社早々に「報道をやりたい」と言ったところ、ラジオのニュースデスクから呼び出され「女のくせに生意気だ」としかられました。

 30代目前の1983年以降から長く報道に携わることになりますが、当時TBSで、全国ネットのニュースを女性が読むのは私が初めてだったんです。原稿をバサッと机に置いて、「オレの原稿を女の声で読ませないでくれ」と言う男性記者までいました。そんな逆風ですから、自分が失敗すれば、女はダメだとまた道が閉ざされる。円形脱毛症になるほどのプレッシャーのなか、必死に頑張りました。

※女性セブン2014年7月17日

関連キーワード

関連記事

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
大河撮影前に2人で北海道旅行をしたという(時事通信フォト)
吉高由里子、セレブ恋人との結婚は『光る君へ』クランクアップ後か 交際は事務所公認、大河スタッフも“良い報告”を楽しみに
週刊ポスト
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン