国際情報

香港親中派大物の娘婿が猥褻スキャンダル 長官選挙に影響も

 中国に返還された香港の初代行政長官を務め、現在、中国人民政治協商会議(政協)副主席という中国の要職に就いている董建華氏の娘婿が7月下旬、米サンフランシスコ国際空港で、酒に酔った挙げ句、女性の身体に触るなど強制猥褻の疑いで逮捕され、8月18日にサンフランシスコ市内で裁判が開かれることが分かった。

 いま香港では2017年の行政長官選挙での普通選挙導入をめぐって、民主派と親中国派が対立しており、この娘婿が有罪になれば、有力な親中派高官である董建華氏を巻き込むスキャンダルに発展、民主派勢力を勢い付かせる可能性もある。

 この娘婿はエリック・マクリーン・スライトン氏(53)で、香港の金融機関、アクティス・フィナンシャル社の取締役を務めている。

 米紙「サンフランシスコ・クリニクル」によると、スライトン氏はサンフランシスコに出張し、香港に帰る際、空港で酒を飲み泥酔。彼の着衣が空港の保安職員の制服と似ていたことから、空港の搭乗カウンターにいたアジア系の女性に「私は空港の保安要員だ。所持品をチェックする」などと言って、女性の身体を触ったという。

 女性が叫び声を上げると、近くにいた本物の保安要員がスライトン氏を詰問。同氏は逮捕されたという。

 スライトン氏は翌日夕、保釈金1万ドル(約100万円)を払って保釈され、香港に帰ったが、8月の裁判に出席しなければ、逮捕され、そのまま留置場送りとなる。

 これに対して、董氏は「彼の酒癖の悪さにはほとほと参っている。これまでも酒で何度も失敗している。だが、エリックは娘の良き夫であり、孫の良き父親である。エリックと彼の家族がよく話し合い、この難しい局面に対処してくれるよう願っている」とのコメントを発表した。

 この事件について、香港メディアはスライトン氏の顔写真付きで「董建華の娘婿のスキャンダル」として大々的に報じている。とくに民主派寄りの「リンゴ日報」や「信報」などは「スライトン氏は10年以上前から酒でさまざまな事件を起こしているスキャンダルメーカーで、現在、禁酒していたはずだが、また病気がぶり返した。このような不幸な事態は起きてはならないことだ」などとおもしろおかしく伝えている。

 スライトン氏が重役を務めるアクティス・フィナンシャル社は強制猥褻という破廉恥な行動に対し、「内部調査」を行なっており、場合によっては解雇もあり得るとの姿勢だ。スライトン氏の妻のオードリーさんはスライトン氏と留学先の米プリンストン大学で知り合い、1986年に結婚したが、同氏の酒癖の悪さに、夫婦仲は冷え込んでいる状態だという。

 また、香港の政情に与える影響は不透明だが、董建華氏は大臣クラスの政協副主席であり、ネット上では「中国の国家指導者の親族も、金や性に対するどん欲さに汚染されている」と董氏を揶揄するコメントが出ている。

トピックス

水原一平とAさん(球団公式カメラマンのジョン・スーフー氏のInstagramより)
「妻と会えない空白をギャンブルで埋めて…」激太りの水原一平が明かしていた“伴侶への想い” 誘惑の多い刑務所で自らを律する「妻との約束」
NEWSポストセブン
都内の日本料理店から出てきた2人
《交際6年で初2ショット》サッカー日本代表・南野拓実、柳ゆり菜と“もはや夫婦”なカップルコーデ「結婚ブーム」で機運高まる
NEWSポストセブン
福井放送局時代から地元人気が高かった大谷舞風アナ(NHKの公式ホームページより)
《和久田麻由子アナが辿った“エースルート”を進む》NHK入局4年で東京に移動『おはよう日本』キャスターを務める大谷舞風アナにかかる期待
週刊ポスト
愛知県豊田市の19歳女性を殺害したとして逮捕された安藤陸人容疑者(20)
《豊田市19歳女性刺殺》「家族に紹介するほど自慢の彼女だったのに…」安藤陸人容疑者の祖母が30分間悲しみの激白「バイト先のスーパーで千愛礼さんと一緒だった」
NEWSポストセブン
緊急入院していた木村文乃(時事通信フォト)
《女優・木村文乃(37)が緊急入院していた》フジ初主演ドラマ撮影中にイベント急きょ欠席 所属事務所は「入院は事実です」
NEWSポストセブン
2023年7月から『スシロー』のCMに出演していた笑福亭鶴瓶
《スシローCMから消えた笑福亭鶴瓶》「広告契約は6月末で満了」中居正広氏の「BBQパーティー」余波で受けた“屈辱の広告写真削除”から5カ月、激怒の契約更新拒否
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
《学歴詐称疑惑の田久保眞紀・伊東市長》東洋大卒記者が卒業証明書を取ってみると…「ものの30分で受け取れた」「代理人でも申請可能」
NEWSポストセブン
オンカジ問題に揺れるフジ(時事通信)。右は鈴木善貴容疑者のSNSより
《フジテレビに蔓延するオンカジ問題》「死ぬ、というかもう死んでる」1億円以上をベットした敏腕プロデューサー逮捕で関係する局員らが戦々恐々 「SNS全削除」の社員も
NEWSポストセブン
ノーヘルで自転車を立ち漕ぎする悠仁さま
《立ち漕ぎで疾走》キャンパスで悠仁さまが“ノーヘル自転車運転” 目撃者は「すぐ後ろからSPたちが自転車で追いかける姿が新鮮でした」
週刊ポスト
無期限の活動休止を発表した国分太一
「こんなロケ弁なんて食べられない」『男子ごはん』出演の国分太一、現場スタッフに伝えた“プロ意識”…若手はヒソヒソ声で「今日の太一さんの機嫌はどう?」
NEWSポストセブン
1993年、第19代クラリオンガールを務めた立河宜子さん
《芸能界を離れて24年ぶりのインタビュー》人気番組『ワンダフル』MCの元タレント立河宜子が明かした現在の仕事、離婚を経て「1日を楽しんで生きていこう」4度の手術を乗り越えた“人生の分岐点”
NEWSポストセブン
元KAT-TUNの亀梨和也との関係でも注目される田中みな実
《亀梨和也との交際の行方は…》田中みな実(38)が美脚パンツスタイルで“高級スーパー爆買い”の昼下がり 「紙袋3袋の食材」は誰と?
NEWSポストセブン