夏といえば海のレジャー。しかし、近年海辺でのマナーが問題になっている。欲望のままに振る舞う者たちに、ついに神奈川県逗子市が「音楽・飲酒禁止」などを盛り込んだ条例の改正に踏み切ったほどだ。
酒をたらふく飲んだ海水浴客たちのマナー違反は枚挙にいとまがない。逗子海岸近くに住む50代男性はこんなエピソードを語る。
「去年は、近所で朝まで騒いでいたこともしょっちゅうありました。うるさくて寝られないし、かといって注意したら何をされるかわからないし。泥酔して家の前で寝ている人もいて、本当に迷惑です」
酔った上での悪ふざけなのか、外灯に石をぶつけて割られたこともあったという。さらに、泥酔客たちはとんでもない置き土産を残すこともしばしばだ。
「家の前に嘔吐されるのは日常茶飯事です。ひどい時は、玄関先に吐かれている時もあった。庭のあるお宅は、そこに女の子が入り込んできて、しゃがんでおしっこをしていくことがあったとか。海水浴場のトイレがいっぱいで、私たち住民がそのとばっちりを受けている」(逗子海岸近くに住む60代女性)
また、海水浴場のシャワーの行列に並ぶのが嫌になったのか、はたまた酔っていて判断がつかなくなったのか道路に面した個人宅の水道を勝手に使う客も少なくない。ガレージ脇の水道のホースで体を洗うのはまだいいほうだ。
「サーフィンをする地元の人は外にシャワーを設置していることがあるんです。それを断りもなく使う。元栓を締めて出ないようにしておくと、酔っぱらった海水浴客が『出ないぞ~!』とガンガン家の壁を叩いてきたこともあったそうです」(逗子海岸にきていた地元の30代女性)
※女性セブン2014年8月21・28日号