国内

慰安婦報道で官公庁から取材拒否続出 朝日幹部対応メモ入手

 朝日新聞をはじめ記者クラブに加盟する新聞・テレビは政府官公庁に記者を常駐させている。しかし、朝日が過去の慰安婦記事を一部取り消したことで、「取材先から『国益を損ねた』と取材協力を拒否されるケースが続出した」(朝日記者)。そこでこの夏、朝日の幹部らが一部の省庁幹部に対して検証記事の意図や事情などを説明して回った。

 本誌はその際に朝日幹部が説明した内容を某省がまとめたメモを入手した。

 それによると、検証記事をこのタイミングで掲載した理由として、「若手記者からの批判や不満が抑えきれなくなってきていたこと」や「社長らの国会への証人喚問の可能性もあり、それを避けたかったこと」などが挙げられた。

 さらに朝日幹部は、朝日を批判する新聞や雑誌など複数のメディアを挙げ、こういう内容の説明をした。

「誤報を認めた部分以外をメディアから攻撃されたら、朝日の紙面で反論するだけでなく、積極的に提訴する方針だ」

 その中で月刊誌『SAPIO』や産経新聞などを名指しして、「朝日が訴えたらそれらのメディアはひとたまりもないだろう。彼らは取材力が劣っているからだ」という主旨の発言があった。朝日の驕りと勘違いは救いようがない。

※週刊ポスト2014年10月3日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

岩田絵里奈アナと結婚発表の水卜麻美アナ
日テレ・水卜麻美アナの電撃結婚の背景にあった「岩田絵里奈アナの“左遷人事”」
NEWSポストセブン
水卜麻美アナと電撃婚の中村倫也、「絶対に彼の良さは伝わる」事務所社長が信じ続けた俳優としての才能
水卜麻美アナと電撃婚の中村倫也、「絶対に彼の良さは伝わる」事務所社長が信じ続けた俳優としての才能
NEWSポストセブン
“体に入れるもの”にこだわっていた道端ジェシカ(時事通信フォト)
カエル毒、粘土を使って…道端ジェシカ容疑者「薬物逮捕」で注目される“特殊な健康志向”
週刊ポスト
不倫疑惑も報じられた篠田麻里子
《離婚成立》篠田麻里子、不倫疑惑で「地元福岡ドラマ」の出演が見送りになっていた 始球式務めたホークスとも離別
NEWSポストセブン
アナウンス力、ナレーション技術も高く評価される
中村倫也と電撃婚の水卜麻美アナ、ザワつかせた「結婚発表2週間前の号泣」ようやくわかったその胸中とは?
NEWSポストセブン
吉村洋文氏
吉村洋文・大阪府知事が春場所千秋楽の表彰式を「欠席」 公職選挙法との関係か、選管の見解は
NEWSポストセブン
10年前の襲名当時の香川と團子
香川照之の息子・團子がテレビデビューの可能性 “父の代わりに一門を食わす”覚悟
NEWSポストセブン
成人男性の体重が36.8キロになっていた(大津地裁)
【同居男性虐待事件】懲役24年の判決に“涙なき”嗚咽の被告女性「被害男性にゴキブリの足を食べさせていた」
NEWSポストセブン
卒業アルバムも合成や加工が当たり前に?(イメージ)
いまどきの卒業アルバム 合成、差し替え、加工まで何でもありの現実
NEWSポストセブン
明菜
中森明菜が突如コメント「バカ殿」志村けんさんとのこと「どれだけダメ出しされても大丈夫」のアドバイスも
NEWSポストセブン
当時、唐橋は交際について「そっと見守ってください!」とコメント(2018年10月撮影)
《メガネを外した貴重シーン》唐橋ユミが表情トロン、結婚相手の映画監督とラブラブデート現場
NEWSポストセブン
体罰のニュースが今も続いている(イメージ)
なくならないスポーツ界の体罰 必要悪だと思う人が多かった背景
NEWSポストセブン