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米オルブライト大学学長「日本人留学生の減少は気がかりだ」

 安倍政権は「大学教育のグローバル化」を掲げ、大学の国際競争力向上に巨額の予算を投じることを決めた。だが、どのような人材を育てたいのかは見えてこない。いま世界のビジネスリーダーが注目しているのは「リベラルアーツ教育」だ。幅広い一般教養を同時並行で学び、変化の激しい時代を生き抜く知恵を身につける考え方である。

 レックス・O・マクミラン氏(65)が学長を務めるオルブライト大学は米ペンシルベニア州で1856年に設立されたリベラルアーツ大学(少人数クラスで一般教養を重視する大学)。2005年に第14代学長に就任したマクミラン氏は英語学の博士号を持ち、ハーバード教育学大学院で教育マネジメントを修めた大学改革のプロとして知られる。

 そのマクミラン学長に、同大学OBである国際ジャーナリスト・落合信彦氏がインタビューした。日本経済の閉塞感を打破するために必要な教育とは、どのようなものか──。

──日本では若者の「内向き志向」が大きな問題となっている。海外で学ぼうとする学生が年々減っている。

マクミラン(以下、マ):私が学長を務めるオルブライト大学は伝統的に日本を含む様々な国から数多くの留学生を受け入れ、それを強みとしてきた。喜ばしいことに多くの日本人の卒業生も社会的な成功を収めている。

 その最たる例は今回聞き手を務めてくれるノビー(落合氏の愛称)だろう(笑い)。今後、私たちはこれまで以上に様々な国籍の学生に学びの場を提供し、教職員の国際交流も増やしていきたいと考えている。

 その中で、日本人留学生の減少は私たちにとっても気がかりだ。2009年秋には15人の学生がオルブライト大学で学んでいたが、現在在籍するのは残念ながら1人だけになってしまった。

──日本人がたった1人?

マ:リーマン・ショック以降の不況で経済的に留学が難しくなったことに加え、2年前にESL(English as a Second Languageの略。英語を母語としない人のための英語クラス)をいったん廃止したことに原因があるのかもしれない。

 これまで多くの日本人留学生が半年から1年間のESLプログラムを経て、本校の学生となっていた。来年秋からは改善したプログラムを再開する予定なので、日本の大学との提携も増やして状況を好転させていきたい。

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