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犬山城城主の部屋の奥に隠し部屋 家臣が暗闇の中潜んでいた

犬山城の最上4階は幅90cmの回廊がめぐる

 日本に数多の名城あれど、国宝に指定されているのはわずか4城のみ。その中のひとつが、犬山城だ。

 信長、秀吉、家康によって3度も落城しながら、奇跡的に天守が現存。水陸交通の要だった木曽川沿いに建ち、戦国時代を通じて天下人に重要視された。室町時代の1537年、信長の叔父・信康により創建。犬山城管理事務所長の佐々由高氏が城の秘密を解説する。

「皆さんお気づきにならないと思いますが、1階の東面に並ぶ格子窓のうち、1つだけ横格子なんです。意味があったはずですが、その理由は解明されていません。そして1階の床が台形になっているのは、城を少しでも大きく見せるため。よく見ると外観も少し歪んでいます」

 一般の人は立ち入れないが、城主の部屋だった「上段の間」の引き戸を開けると、その奥に8畳ほどの隠し部屋が広がる。

「『武者隠しの間』です。主君を守るため、家臣が真っ暗な中で潜んでいたんですよ」(同前)

【犬山城】
●天守創建者:織田信康
●天守創建年:天文6年(1537)
●形式・構造:平山城、複合式望楼型3重4階地下2階

撮影■太田真三

※週刊ポスト2014年10月31日号

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