ワインソムリエの資格を持ち、ワインバルも経営するフードコンサルタントの白根智彦氏に聞いてみた。
「現地からのレポートによると、今年は天気が良くブドウは順調に実をつけて完熟まで至り、凝縮度合いの高いバランスのとれた出来に仕上がっているそうです。近年の当たり年である2009年と肩を並べるクオリティになるのではと聞いています」
また、白根氏によれば、最近は樹齢35年以上の古樹のみ使用とか、収穫を抑えて凝縮感を高めたり、ノンフィルターでブドウ由来の本来の美味しさが残るようにするなど、よりプレミアム感の高いボジョレーを生産する小さなワイナリーも増えているという。
果たして、良質なブドウの味わいとボジョレー独特の付加価値がどれだけ消費者に伝わるか。