夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回は寄せられたのはご主人(42歳)が家具メーカー勤務の奥様(46歳)。かなりのケチ夫なんだとか。
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主人は飲み会には必ず途中参加です。そして猛スピードで皆以上に飲み食いし、「途中からだし、会費、半分でいいよね?」。支払いになると「会計はオレにさせて」とクレジットカードを使い、ポイントゲットです。最初から出席の時は率先して幹事をやり、ネットで予約します。ネット予約だと「8名で幹事無料」とかっていうクーポンがあるので、必死に8人以上を集め、自分は払わないんです。
冠婚葬祭も酷いですよ。親友の親が亡くなった時なんか、電話でお悔やみはいいますが、「オレ、参列したら号泣して周りに迷惑を掛けると思うから遠慮する」。結婚式も、式に出るとご祝儀を渡さないといけないからと「ごめん! その日は祖母の7回忌なんだ」とか、理由を告げて欠席です。夫の祖母は93歳だけど、田舎で毎日、元気にゲートボールをやってるんですけどね。
とにかく「出費がかさむ人付き合いは避ける」がモットーの主人。毎年暮れに開かれる高校の同窓会にも「会費5000円がもったいない」とずっと欠席だったんですが「今年は出ようかな」。「何で?」と思ってたら、ゴミ箱の前で葉書を捨てようかどうか迷っている主人の姿が。
取り上げて読むと「今年は私が幹事なの。久しぶりにお会いするのが楽しみだわ」の文面と、Y美という名前……。私に思いっきり睨みつけられ、「年に一度ぐらい、いいじゃないか、ケチ!」。アンタに「ケチ」なんていわれたくないわよ!
※週刊ポスト2014年11月28日号