すでに50歳ともなれば、周囲にゴルフ好きも多いだろう。それだけに「今さら始めても、ただ恥をさらすだけでまったく楽しくないのではないか」と思ってしまう人も少なくない。だが、ゴルフは体力が落ちてきた中高年でも十分に楽しめるだけでなく、上達することができるスポーツだ。そこで、ミズノ認定クラブフィッターの木曽晋氏に、ゴルフデビューで失敗しないクラブ選びの方法について聞いてみた。
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初心者といってもヘッドスピード(スイングの速さ)がある人もいれば、非力な人もいます。また、ゴルフを始めた当初は、スイングが安定しません。ある程度自分のスイングが固まった段階で、クラブを購入されることをお勧めします。それまではゴルフスクールなどのレンタルクラブや知人から譲り受けたものでいいと思います。
初めて買う時は、フルセットの必要はありません。アイアンは5番あるいは6番からSWまでのセットで買うことになりますが、ウッドは1Wと5Wの2本から始めます。その後、それぞれのスイングと相性のいいクラブを買い足していくようなやり方がいいでしょう。
初心者はミスヒットが多いため、ミスをカバーしてくれるクラブがいい。上達するには練習ばかりではありません。近年は道具の力でレベルアップするという考え方が主流なんです。
そのためにもフィッターのアドバイスを受け、自分のスイングに合ったものを選びましょう。知人が使って飛ばしているからとか、ゴルフ雑誌で人気だからという理由で買うことは避けたいですね。
※週刊ポスト2014年12月5日号