──9月に韓国・仁川で開催されたアジア大会では、韓国人選手とモンゴル人選手の間で争われたボクシングの試合結果(流血するケガを負った地元韓国人選手が判定勝利)に朝青龍は激怒し、「キムチやろう!」とツイッターでつぶやき話題を呼んだ。負けず嫌いで、直情的なのは相変わらずだ。
「私は闘志を持っている人間だから、納得のいかない負け方をした選手の気持ちがよくわかる。一度や二度じゃなかったからね。それに、モンゴル国旗を逆立ちさせて、飾っていた」
──逆立ち?
「国旗の上下が反対だったことに、一番怒ったんだよ。愛国心が強い私には侮辱的なことだった。アジア大会というビッグイベントでこんなミステイクは許されない。あっ、でも、日の丸は上下が反対でもぜんぜん分からないな(笑)。誤解して欲しくないのは、韓国の人が嫌いなわけじゃない。私にも韓国人の友人や、日本の二世、三世のベストフレンドがいる」
──今年9月には国際レスリング連盟の理事選にも出馬されましたが、あえなく落選しました。
「失敗した。本名で出馬したから、誰も私だと分からなかった。世界で通じるのは、朝青龍の名。だから改名しようと、今、手続きしている。今後は、『アサショウリュウ・ダグワドルジ』になる。これはあんたたちの雑誌のスクープだよ」
※SAPIO2015年1月号