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香港の女性富豪 資産3000万ドル以上833人で世界一との調査

 スイス銀行が発表した「2014年世界スーパー富豪報告」(以下、「報告」)によると、香港の女性富豪数が世界一であることが分かった。資産が3000万ドル(約36億円)以上の女性富豪は香港の富豪全体の4分の1の833人で、その半分以上が富豪の父親の財産を受け継いだ結果だという。

「報告」によると、香港の富豪中、ナンバー3までがそのままアジアの富豪の3位までを占めている。1位は李嘉誠・長江グループ会長で、2位は不動産デベロッパーの李兆基ヘンダーソングループ会長、3位が香港在住だが、マカオでカジノを経営する呂志和・銀河娯楽グループ主席。

 香港の富豪3335人の財産の総合計は1兆7800億ドル(約213兆6000億円)で、香港全体の資産のほぼ半分を占めている。

 富豪の人口密度の割合は香港が世界第3位。1位はルクセンブルクで、2位はスイスとなっている。

 このなかで、香港の女性富豪は全体の4分の1で833人。世界全体の女性富豪のなかで香港女性の占める割合は全体の25%で世界一だ。女性富豪の財産総額は900億ドル(約1兆800億円)となっている。

 とはいえ、その半数は父親の財産を受け継いだもの。典型的な例が大手コングロマリットの呉光正・ウィーロック(会徳豊)元会長の長女、呉宗恩氏で、衣料品販売をメインにしたレーンクロフォードグループの会長を務めている。

 このような父親の財産を引き継いだ富豪は多く、全富豪中の45%を占める。つまり、香港で一代で財をなした富豪は全体の55%と、シンガポールの60%、中国本土の91%とは比べものにはならない。

 香港では男女とも「2世富豪」が多く、自分の力で市場を開拓した経験が乏しいだけに、今後、「大陸の実業家の攻勢に太刀打ちができないのではないか」(香港紙)との観測も出ている。

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