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聖夜に挑むバブル期の男たちが準備した「三種の神器」とは?

 イブの夜に豪華なディナーとホテルを予約し、「特別な夜」を演出するようになったのはいつからなのだろう。クリスマスは時代とともにその在り方を変え、数々の男女の間にドラマを演出してきたが、中でも華やかだったのはやはりバブル期だ。

 当時、聖夜に挑む男たちの「三種の神器」といわれたのが、「高級シティホテル・フランス料理・ブランドもののプレゼント」だった。ホテルの中でもバブルの象徴といわれた赤プリ(今はなき赤坂プリンスホテル)は別格で、半年以上前から予約しなければ宿泊できなかった(当時で1泊約5万円)。

「プレゼントの一番人気はティファニーのオープンハート。10万円以上のものやダイヤ入りの数百万円するものもあるが、安いものでは3万円程度から買えた。当時の若者は、みな1番目か2番目に安いグレードのものをこぞって買っていたわけです」(コラムニストの木村和久氏)

 都内の大手メーカーに勤める52歳の男性会社員・A氏が振り返る。

「僕も“三種の神器”でイブに臨んだことがある。レストランでデザートが出されるタイミングで薄いブルーの包装紙に包まれたティファニーのプレゼントを渡しました。彼女は喜んでくれたんですが、ふと横を見ると隣のテーブルの男も全く同じことをしていた(笑い)。その夜は、裸の彼女が体をよじらすたび、そのネックレスが揺れていた。今じゃその子の顔もよく覚えていないけど、それだけは強烈に記憶しています」

※週刊ポスト2014年12月26日号

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