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2014年の極私的輸入車ベスト3にCクラス、フィエスタ、i3

フォードの「フィエスタ」は難所の乗り心地も維持


●2位/フォード「フィエスタ」

 2位は一転、コンパクトモデルであるフォード「フィエスタ」。現行フィエスタは欧州市場では2008年に発売されたもので、モデルライフからみればすでに次期モデルの登場前というタイミングだ。

 インポーターのフォードジャパンは現在、日本市場でのビジネスについて出直し的強化を図っており、コンパクトのフィエスタについても2007年に販売を中止して以来、久々の投入に踏み切った。

 さて、そのフィエスタのどこが良いのかということについて。実は筆者も秋にフィエスタで1000km超のロングドライブをしてみるまでは、大して興味関心を持っていたわけではなかった。

 スタイリングはシャープだがいささか国籍不明気味で、見た目の外国車らしさは弱め。また、2008年デビューとあって、設計も古かろうと思っていたのだ。が、実際にドライブしてみると、とりわけ高速巡航や地方道でのパフォーマンスは、ライバルの群を抜いて優れたものであることが如実に感じられた。

 とくに傑出しているのはサスペンション、タイヤなどのシャーシチューニング。フィエスタは195/45R16という極薄型のスポーツタイヤを履いている。グリップ力は高いぶん、乗り心地はごつごつしているのではないかと予想していたが、うねりの強い高速道路の老朽路線、三重・奥伊勢の荒れたワインディングロードなど、クルマに厳しい道路でも終始しっとりとした乗り心地を維持した。

 1リットル3気筒100馬力の直噴ダウンサイジングターボ+6速DCT(デュアルクラッチ式自動変速機)のパフォーマンスも、静粛性、パワー、燃費のバランスがきわめてよく取れたものだった。

 日本市場ではフォードのブランド認知度は高くなく、フィエスタの販売予定台数もごく少数。そのこともあって、車両価格は税込み236万円と、国産車に比べるとかなり高い。

 もしこれが国産車とそれほど変わらない価格で、有力な販売網を使って売られたら、国産コンパクトの大半は乗り味、パフォーマンスの面でほとんど討ち死にせざるを得なかっただろう。アウトバーン走行を前提とした海外モデルでもまともに勝てるものは多くはない。そのくらいの潜在能力の高いクルマであった。

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