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大正大学 全裸教員出現の非常事態収束させた危機対応力分析

 今月初め、都内の大学構内で男性教員が全裸になっている写真がネット上を賑わした。教員は処分されたが、大学当局の迅速な対応についてコラムニストのオバタカズユキ氏が賞賛を贈る。

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 マクドナルドが異物混入の件で緊急記者会見を開いて「なんだそのヒトゴトみたいな態度は」とヒンシュクを買っていた頃、東京・西巣鴨の大正大学が見事な不祥事対応を行っていたので書き残しておきたい。不祥事はテレビでも報道されていたが、注目すべきはそれに際しての大学の動きのほうだ。

 私がコトを知ったのは、1月8日の夕方。仕事の一服にツイッターを覗いてみると、両手で自分の陰部を申し訳なさそうに隠す中年男の全裸写真が出回っていた。現場は大正大学キャンパス。巣鴨の地蔵通りをずーっと歩いて行った先にある同キャンパスは、狭い敷地に高層の建物が密集している。

 写真の全裸男は建物と建物の間の通路上で、その場に駆けつけた大学教職員と思われるスーツ姿の男たちに取り囲まれていた。すぐ横にはケータイをかけながら足早に建物内へ向かう年輩男性の姿もあり、ただならぬ事態に緊迫する現場の空気がよく表れていた。

 いったい何がおきたのだろうと、ツイッター内検索の窓に「大正大学」と入れてみたら、同じ全裸写真が大量リツイートされていた。「露出狂現る!」「やばすぎ!」といった驚きの声に混じって、「全裸男は大正大学の教授か」「女子学生の命令で全裸土下座?」などの憶測も出てきている。

 この大学とは去年ゲスト講師でお邪魔した縁もあり、これからどうなることやらと気が揉めた。すると、夜の8時ごろに大学当局が公式HPで、<本学非常勤講師による不適切な行動について>と題するニュースを発信した。以下にその一部を引用する。

<本日午後3時ごろ、本学キャンパス内において、本学の非常勤講師(男性、55歳)による公序良俗に反し本学の秩序を著しく乱す不適切な行動がありました。>

<この件に関して、本学は厳正なる対処をすべく、直ちに本人から事情聴取を含む調査を開始しましたが、本人が深く反省し、責任を感じて退職願を提出してきましたので、本学は本日これを受理しました。>

 全裸の経緯や理由など具体的には記されていなかったが、コトがおきてからまだ5時間ほどしか経過していない。なのに、もう問題をおこした非常勤講師の退職願いが受理され、マスコミが騒ぎ始める前に大学発のニュースを流している。文末には学長の氏名をビシッと明記。すごい初動のスピードだ。大正大学のイメージは真面目でおっとりとした都会の仏教系大学というものだったが、その危機対応能力の高さにびっくりした。

 だが、大正大学のすばらしき対応能力は、その翌々日に<本学非常勤講師による不適切な行動について(報告)>と題するニュースが流されてより鮮明になる。浄土宗の僧侶でもある勝崎裕彦学長が直々に綴ったものだと思うが、およそ1300字の報告文が実に読ませるのである。<まず、今回の出来事に関する事実関係を記述いたします。>という書き出しで、騒動の流れを説明。一部引用しよう。

<当該講師は本学女子学生(21歳)と学内で出会い、話をしているうちに口論となり、「私に信じてほしいならば、ここで裸になってくれ」と要求されたということです。
 当該講師は独身で半年ほど前よりこの学生と親も同意の上で生活をともにしていました。
 この学生は日頃より情緒不安定な面があり、当該講師の言葉によると、感情が高まると突発的にどんな行動を取るか分からず、彼女の言う通りにしないと収まらないということを経験的に知っており、その言葉に従ってしまったということです。その際、衣服は学生が持ち去ってしまったので、当該講師はしばらくそのままの状態でおり、他の学生の目にするところとなりました。>

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