【2】ブラウザの履歴とキャッシュを削除する
表示されているワンクリ詐欺の勧誘を無視できたら、今度はそのブラウザから詐欺ページの痕跡を完全に消去しよう。ブラウザのタブを閉じるだけでなく、履歴とキャッシュを削除するのがおすすめだ。
iOSはSafariの設定でブラウザのキャッシュを削除。Androidの標準ブラウザやChrome、Firefoxを使用しているのなら、「設定」からアプリを選び、使用しているブラウザを選ぶと「データを削除」「キャッシュを削除」という項目をタップすれば完了だ。ブラウザを人質にとるタイプのワンクリ詐欺の場合でも同様の操作で対策となるが、詐欺の画面が消えない場合はアプリをいったん削除して再インストールする。
【3】セキュリティソフトを導入する
日本人はスマートフォンへのウイルス感染を他国の人たちよりも怖れているが、アプリが無料で利用できるとなると連絡先情報を提供しがちだ。インストールの際に表示される許認可事項について、便利なアプリを利用したいあまり自動的に「許可」をタップしている人が少なくない。もし、この中に悪意あるアプリが混じっていたらどうなるか。悪質な詐欺への誘導も未然に防いでくれるのが、質が高いセキュリティソフトだ。
平成25年版の「情報通信白書」によれば、日本人のスマートフォンへのセキュリティソフトの導入は67%だ。だが、導入されているセキュリティソフトの内訳が、無料のものか有料のものかもわからない。アプリマーケットを検索すると、セキュリティアプリが無数にあり、質についても玉石混交だ。せっかくアプリをインストールしても役に立たず、被害に遭うケースも少なくない。
スマホだとついつい無料を選びがちだが、セキュリティに関しては初期費用を惜しまず、良質なものを選ぶべきだ。