国内

空き家を保全するには月1風通しと郵便ポストチェックが必要

 2013年の「住宅・土地統計調査」によると、現在日本国内の「空き家」は約820万戸。5年前に比べ約63万戸も増加、空き家率は13.5%と、過去最高を記録した。

 大きく社会問題化している「空き家」問題だが、いったい空き家はどのように保全すればよいのだろうか。

 基本的な空き家の保全は、定期的に訪問し、雨戸、窓を開けて風通しをし、掃き掃除に、庭の手入れなど。一見簡単そうだが…。『空き家管理士協会』の山下裕二代表が言う。

「家は空気が動かなくなると、湿気などにより劣化が早くなります。天井裏や床下などに湿気が溜まり、床がふわふわしたりしてくるんです。最低でも月に1回は風を通したり水道も水を流すことで、例えば年に1度しか帰ってこなくても変わりなく過ごせると思います」

 そして、雨漏りには注意が必要だ。

「普段の見回りで雨漏りの跡があれば、大雨の日は臨時の見回りが必要。台風時には家だけでなく周辺のチェックも必須です。管理する側は家の周りに飛びやすいものがない状態にしておかなければいけません」(前出・山下代表)

 広い庭を所有していたら、手入れは専門業者に任せる必要も。植木が伸び放題だったり、虫がわくことがあり、ご近所トラブルになることもあるからだ。

「見落としがちなのが郵便ポスト。郵便局で転送手続をしていても、それ以外のダイレクトメールやチラシなどが1か月もすると、いっぱい入ります。ポストから溢れ出たチラシなどに放火されてしまうこともあるので、きちんと片づけなければいけない場所です」(前出・山下代表)

※女性セブン2015年2月12日号

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