3つ目の「スタッフに頼るべからず」も、大人として忘れてはいけない教え。ロケ現場におけるスタッフは、すべてをお膳立てしてくれる存在であるとともに、一種の権威です。タモリは「スタッフは私に何も教えてくれない」とボヤきつつ、「スタッフの言うとおりにやったら、発見できない。横道にそれてもかまわない」と話しました。
この「スタッフ」は、いろんな言葉に置き換えられます。上司や会社でもいいし、流行りの経済理論やビジネス本でもいいし、あるいは常識や過去の成功体験が当てはまる場合もあるでしょう。とにかく自分の頭で考えて歩かないと、面白くないしいい結果にもならない――。この言葉は、そんなことを教えてくれます。
「ブラタモリ」でのタモリは、じつに楽しそうに街を歩いています。人生も仕事も、いろんな苦労はあるし全力を尽くすのは当然ですが、ブラブラとなるべく楽しく歩いていける極意を見つけたいところ。この3カ条をかみ締めつつ、番組でのタモリの歩きっぷりにヒントをもらって、自分の名前を当てはめた「ブラ○○○」のあり方を考えてみましょう。