ビジネス

2015年注目の大型IPO 日本郵政、LINE、USJ等の投資攻略法

 2015年のIPO件数は、前年を上回る80~90件程度が予想されている。2014年はリクルートホールディングス(東証1部・6098)の大型上場が話題を集めたが、今年注目を集める大型案件にはどのようなものがあるか。投資情報サイト「東京IPO」編集長・西堀敬氏が解説する。

 * * *
 今年これからIPOが予想される大型案件の中でも、特に注目されるのが日本郵政、LINE、ユー・エス・ジェイ、ヨドバシカメラという4つの案件だ。

 何より市場関係者の耳目を集めるのは、市場からの調達資金が1兆~1兆5000億円と予想される日本郵政。政府が株式の100%を持つ日本郵政と、その金融子会社のゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の3社同時上場となり、上場時の時価総額が7兆円を超えた1998年のNTTドコモに匹敵する大型案件となる。

 これほどの大型案件だと裾野が広く行き渡りそうなので、公募価格で取得できる可能性も高いと思われる。ただし、今後の成長性には疑問符がつくので、公募価格と比べて初値が大きく上回る期待は薄そうだ。長期保有をしてコツコツ配当を狙う銘柄ではないか。

 2014年中のIPOを先送りした無料通話アプリのLINEも、秋頃の上場が予想されている。LINEは日本のユーザー数が多く認知度も高いので、公募価格に対して初値が高くなると思われ、「公募価格買いの初値売り」戦略が通用するだろう。

 ただし、上場すれば時価総額が1兆円を超えそうな大型上場なので、上場後の株価の値動きは地合いに左右されやすい。特に日本郵政の上場時期との兼ね合い次第となることは否めなさそうだ。

 その2社以上に投資妙味があると考えるのが、ユー・エス・ジェイとヨドバシカメラだ。公募買い初値売り戦略とセカンダリー狙い戦略の、どちらも有効だと見ている。

関連記事

トピックス

一時は食欲不振で食事もままならなかったという(4月、東京・清瀬市。時事通信フォト)
紀子さま“体調不良報道”でも気丈な姿、単独公務先で「こちらにどうぞ」と気さくに声かける お元気そうな様子に同行していた記者たちは驚き
週刊ポスト
現地でくばられたノアさん関連のビラ(時事通信フォト)
《人質らが証言する劣悪環境》ボーイフレンドの目の前でハマスに拐われた26歳女性の救出に成功も「体重激減」「ゴミ箱で排泄」の惨状
NEWSポストセブン
6月9日、鹿児島市内の認定こども園で、刃物のようなもので男児の首を切りつけて出血させたとして、殺人未遂容疑で逮捕された笹山なつき容疑者(21)
《鹿児島2歳児切りつけ》「見えたらいけないものが…」21歳の女性保育士が犯行前にSNSで意味深投稿 母校の高校関係者は「夢の実現目指して熱心に勉強を」
NEWSポストセブン
兄弟子・白熊(左)の横で手を振る大の里(時事通信フォト)
怪物・大の里、大関昇進に追い風となるか 相撲界では異例の「兄弟子・白熊が残留」の衝撃、宮城野親方への影響も
週刊ポスト
大学受験に向けて動き出されている悠仁さま(写真/JMPA)
悠仁さまの東大受験に暗雲、推薦枠での入学には極めて高いハードル 進学先候補に東京農業大学、玉川大学、筑波大学
週刊ポスト
中村芝翫と三田寛子
三田寛子、夫・中村芝翫と愛人の“半同棲先”に怒鳴り込んだ「絶妙タイミング」 子供たちも大事な時期だった
週刊ポスト
杏
【全文公開】杏、帰国時に極秘入院 ワンオペで子育てしながらの仕事、元夫・東出昌大 の言動でストレスも 体が悲鳴で短期の検査入院か
女性セブン
【全文公開】中村七之助、梨園きってのモテ男が“実家お泊り愛”の真剣交際 お相手は京都の芸妓、直撃に「ありがとうございます」
【全文公開】中村七之助、梨園きってのモテ男が“実家お泊り愛”の真剣交際 お相手は京都の芸妓、直撃に「ありがとうございます」
女性セブン
全国ライブ中の沢田研二
《ファンの声援にブチ切れ》沢田研二が「見てわからんか!」とステージ上で激怒し突っ込んだ「NGワード」
NEWSポストセブン
日本中を震撼させた事件の初公判が行われた
【悲劇の発端】瑠奈被告(30)は「女だと思ってたらおじさんだった」と怒り…母は被害者と会わないよう「組長の娘」という架空シナリオ作成 ススキノ事件初公判
NEWSポストセブン
長所は「どこでも寝られるところ」だと分析された(4月、東京・八王子市。時事通信フォト)
愛子さま、歓迎会の翌日の朝に遅刻し「起きられませんでした」と謝罪 “時間管理”は雅子さまと共通の課題
NEWSポストセブン
中村芝翫と三田寛子
《愛人との半同棲先で修羅場》それでも三田寛子が中村芝翫から離れない理由「夫婦をつなぎとめる一通の手紙」
NEWSポストセブン