運転が下手な人の車に乗ることほど怖いものはないが、家族が運転下手だったりしようものなら、本当に困りモノ。神奈川県に住む女性Hさん(36才)の夫(34才)は、なかなかの運転下手。Hさんが、不満をぶつけます。
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夫が30才を過ぎてやっと運転免許を取ったんだけどね。この年まで車に興味なかった男の運転の、おっかないことったらないわよ。
「車の鼻先が見えないと不安」と言って、常にハンドルにしがみついて前のめりになっているし、対向車とすれ違うたびにブレーキ。
法定速度で走るのがいっぱいいっぱいだから、常に夫の車の後ろには長~い列で、クラクション鳴らされっぱなし。後ろからアオられっぱなし。その間、夫は運転しながら「法定速度、守っているぞ」と、そればっか。
そして、車から降りたらすぐよ。「ふざけんなーっ! あいつらの遵法精神はどうなってんだよっ。車間距離を取れって、自動車学校で習わなかったのか!」と、そのへんのバケツを蹴飛ばしたりするの。
で、先日は何をするかと思えば、細い油性ペンで「守れ、制限速度と車間距離」と書いた紙を、後ろのガラスのはじっこにペタッ。
「運転するヤツはみんなバカだから、オレが教えてやる」と、とんでもないことを言い出した。
もちろんほとんどの車はそんなの読まないって。でも、たまに「ン?」と貼り紙に気づくドライバーは、逆にグンと車間距離を詰めてくるから危ないったらありゃしない。夫は運転するとき必ず私を助手席に座らせたがるんだけどさ。こいつと死ぬのだけは絶対にイヤッ!
※女性セブン2015年4月23日号