各社はFX初心者の人を迎え入れようと、さまざまな工夫を凝らしている。業界最多の約9000種類の売買プログラムを提供するFX自動売買最大手インヴァスト証券は、「売買プログラムであるストラテジーを選択するだけでシストレが始められるのが魅力ですが、“超”ビギナーの方にとっては、そもそもどんなストラテジーを選べばよいかが分からない。そこで、当社の『シストレ24』では、アイコンを使ってわかりやすくストラテジーの特徴を説明することに加え、取引手法別に検索ができる機能や、成績順のランキングを掲載しています」と話す。
さらに、もう一歩踏み込んだサービスが人気を呼んでいる。FX会社が、そのときどきの相場に適すると考える複数のストラテジーをセットにして、ユーザーに提示する、というものだ。例えば、インヴァスト証券の「ユニット」や、FXプライム by GMOの「ストラテジーパック」である。そのセット(=ポートフォリオ)を選択しさえすれば、FXビギナーでも、すぐにプロ並みの運用をすることができると評判になっている。
特にインヴァスト証券のユニットのひとつは、担当者自身が実際にシストレ24でトレードを行ない、その経過をブログで公表するという念の入れようだ。単なる情報提供に終わっていない点が大きな話題を集めている。
こうしたユーザーに配慮した取り組みは、海外のFX会社ではほとんど見られない。一般的なイメージではFXはリスクの高い商品と思われているが、シストレを活用することで新しいFXの取引スタイルが確立されようとしている。