日本のフレーバーウォーター市場(発泡性商品を除く)は、2011年の販売額が236億円だったのに対し2013年は437億円(見込)と約1.8倍に急成長。さらに2015年は534億円(予測)と拡大傾向にある(矢野経済研究所調べ)。ミネラルウォーター市場もここ数年は拡大が続いているが、その牽引役となっているのがフレーバーウォーターと、もう一つ、最近人気を集めているスパークリングウォーターだ。
とはいえ、売れるフレーバーウォーターには条件があると宮下氏は語る。
「人気商品は、『サントリーの天然水』や『い・ろ・は・す』のように、ミネラルウォーターとしてのブランドが確立されているシリーズです。健康イメージや信頼性がきちんとあるブランドだから、少し味が付いているものも飲んでみようと消費者は考えるのです」
これからの暑い日の水分補給に、様々な味が楽しめるフレーバーウォーターは一役買うかもしれない。最近ではレシピ本も出ており、家で手作りのオリジナルフレーバーを楽しむ人が増えるなど、味わい方も多様化している。