交友関係をリセットするためにメールアドレスを一新してSNSに再登録し、LINEではブロック等で対処。SMSは着信拒否をすれば、憂うつなやりとりからは解放される。何より、スマホで各種登録をするために取得したメールアドレスには様々なDMが届く。なかにはいかがわしい通信販売の誘いもあり、メールボックスの整理をするのが面倒なあまり、メールそのものを何週間も確認しなくなるケースが目立つようだ。
とはいえ、前述の調査でも全年齢層でみればコミュニケーション手段としてメールはまだまだ現役。いずれは卒業して働く学生たちは、いつメールの作法を身につけるのか。
「さすがに就職活動を始めるころには必死に自主的に学習するようです。そこでようやく、件名と署名を入れて、本文で自分が誰かを名乗ることを覚えるようですよ。そのうち、PCメールの書き方が『手紙の書き方』本のようにマニュアル化される日が来るかもしれないですね」(前出・尾子さん)
近い将来、登場しそうな『メールの書き方』マニュアルも、教科書のように電子書籍で広まるのだろうか。