東京五輪に向けて創設が検討されている「プロ野球toto」。八百長問題への懸念から、導入する場合は「予想系」ではない「非予想系」のBIG方式が有力視されている。コンピュータが試合結果を予想し、購入者が結果を予想する必要がない方式だ。
すでにサッカーくじは7種類が実施されており、年間1000億円を超える売り上げがある。「引き分け」がサッカーよりも少ない野球では、サッカーくじの「勝ち」「負け」「引き分け」を選ぶ方式をそのまま適用するのは難しい。そして、サッカーと野球の競技特性の違いも制度設計に影響してくる。
「サッカーに雨天中止はまずないが、プロ野球では珍しくない。中止となった試合は的中扱いになるので当たりやすくなる一方、当せん数が多くなるので当せん者1人当たりの取り分は減る。12試合中何試合が中止になったら払い戻しとするかなども詰めていく必要がある」(スポーツ議連関係者)
スポーツ議連所属議員の間からは、早くも「プロ野球くじの導入で売り上げは2割は伸びる」といった皮算用まで聞こえてくる。
※週刊ポスト2015年6月12日号