気づかないうちについているのが、洋服のシミ。ついたシミは時間がたつと取れにくくなる、とクリーニングコージー代表の益田浩二さんは言う。
「シミには早めの対処が何よりも重要です。家で洗える=水洗いができる素材であれば、家でシミ抜きをすることができます。衣類やシーツ、ソファなどの内側についている洗濯表示を確かめ、手洗いマークなのか洗濯機マークなのかを確認しましょう。また、手洗いマークがついていたとしても、ウールなどの動物性繊維はアルカリ性で生地が傷むので、やめた方がいいでしょう」(益田さん)
ひと口にシミといってもいろいろな種類があるので気をつけたい。
「シミの種類によって効果があるものは違います。組み合わせによってはシミが落ちにくくなることもあるので注意しましょう」(おそうじ本舗ハウスクリーニング技術アドバイザーの新野雅さん)
たとえば、ボールペンやクレヨンなどのシミは、クレンジングオイルで落とせるという。
「クレヨンやボールペンのシミは、綿棒にクレンジングオイルを含ませて叩き、汚れを浮き立たせます。油分は同じ油分と結びつくと落としやすくなります。その後、濡らしたぞうきんで叩くように拭き取ります」(新野さん)
一方、赤ワインのシミは、食器用洗剤を2倍に薄めた水をつけた歯ブラシで叩く。
「それでも落ちないなら、洗面器いっぱいのお湯に酸素系漂白剤20ccを入れ、15分ほどつけ置き洗いをしてください。漂白は温度がポイントで、白い綿素材の場合45~50℃のお湯だと落ちやすいです」(益田さん)
醤油のシミなら、食器用洗剤を2倍に薄め、手洗いで軽く汚れを落とし、オキシドール大さじ1に重曹小さじ1を混ぜたものをシミにつけて手洗いをする。
「色素が残った場合、やかんから出る蒸気に汚れ部分を当てると汚れが浮き出して、シミが取れやすくなります」(益田さん)
襟やそでにつくがんこな皮脂汚れは洗濯用固形石けんを使うといい。
「洗濯用石けんを汚れ部分につけて、約35℃のお湯で手洗いしましょう。さらにオキシドール大さじ1に重曹小さじ1を混ぜたものをつけ置いて、漂白させるときれいになります」(益田さん)
シミの原因にあった適切なテクニックを駆使すれば、クリーニングに出さずとも、シミ抜きができる。是非ともお試しあれ。
※女性セブン2015年7月2日号