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AppleMusicなど音楽定額配信に意識高い系の人が騒ぐ様を分析

 意識高い系批判はこれくらいにして、肝心のAppleMusicですが、10日くらい使った感想としては「まだまだこれからかな」という気がしました。率直に、まだ「安かろう悪かろう」というサービスにさえ思えました(いまは無料期間ですが)。「定額聴き放題」と言いつつ、聴こうと思って探した曲が、聴き放題のライブラリに入っていないということがよくあるわけですね。

 結局、買うか、リッピングするかということになってしまいます(それを狙っているのかもしれませんが)。例えば、私が大好きな坂本龍一(そう、メタルの人と思われていますが、こういうインストものをよく聴くのです、書斎、研究室では)を検索してみると、ベスト盤2枚と、他に数枚あるだけです。「聴き放題」と言いつつ、あくまで対象となっている音源から選ぶだけです。

 ネットのある環境を前提としたサービスなのですが、選曲してから流れるまでに微妙に時間がかかり、自分のライブラリから直接聴いたいり、同社の音楽クラウドサービスiTunes Matchに登録した曲を呼び出すよりも時間がかかるように思います。

 定額配信サービスにより、今後盛り上がると言われているのは、プレイリスト再生なのですが、公開されているものはやや退屈です。たとえば、「Bjorkリミックス集」のプレイリストはほとんど同じアルバムの曲でした。

 とはいえ、この手のサービスにより、昔のアーチストや、新人アーチストに光があたる可能性はなきにしもあらずですし、わずかな額とはいえ、定額配信の中で再生されるとお金が落ちるわけで、今後の展開には注目したいと思います。

 さて、定額配信スタート時に無理して音楽を聴いた意識高い系は今頃、どんな曲を聴いているのでしょうか。激しく傍観したいと思います。

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